掲載日 : [2017-09-13] 照会数 : 7276
「大虐殺」否定許さぬ…関東大震災94周年各地で追悼式
[ 殉難同胞を追悼し祈りを捧げた ]
都知事の〞変節〟撤回要望
関東大震災(1923年)発生から94周年を迎えた9月1日、東京をはじめ首都圏の民団各地方本部や日本の市民団体による追悼式が営まれた。各地の式典で参列者は、当時の軍や警察、「自警団」などによって虐殺された6千人にも及ぶ在日同胞の冥福を改めて祈った。また、虐殺の事実をなかったものにしようとする昨今の歴史歪曲を正すとともに真相究明と日本政府の謝罪を求めた。
東京・港区の韓国中央会館で開かれた第94周年関東大震災殉難同胞追念式には、李俊揆駐日大使、民団中央本部の朴安淳副団長、呂健二議長、韓在銀監察委員長ら幹部のほか民団東京本部や各支部、婦人会、青年会などの傘下団体長ら約180人余りが参列した。
東京本部の安容範副団長は「今年に入り、内閣府が朝鮮人虐殺報告をホームページから意図的に削除しようとしたり、市民団体の追悼式に都知事が毎年送ってきた追悼文送付を取りやめるなど、歴史を否定する動きがある」と指摘し、ヘイトスピーチの原点でもある『朝鮮人虐殺否定論』は、悪質な世論操作だ」と批判。「民団中央と東京本部は、流言飛語によって命を奪われた人々への追悼を続けるよう都に強く要望した」と述べた。
李大使と朴副団長の代表献花の後、金秀吉東京本部団長が、「ヘイトスピーチ対策法が施行されたが、在日同胞がこの地で子子孫孫まで安心して平和に暮らしていけるよう、同胞の権益擁護と地域住民として共生共栄の社会構築へ同胞が団結しよう」と追念辞を述べた。
参列者全員が献花をした後、大震災が起きた午前11時58分に全員が起立して黙とうをささげた。
(2017.9.13 民団新聞)