掲載日 : [2017-11-15] 照会数 : 7124
慰安婦合意の「完成」を…ソウル大学南基正教授が韓日関係打開へ提案
民団宮城70周年講演
【宮城】民団宮城本部(金政郁団長)はソウル大学校日本研究所の南基正教授を韓国会館に招いて3日、70周年記念事業特別講演会「新政府の出帆と韓日関係の新しい展開」を行った。
南教授は、「慰安婦」合意の問題では「再交渉」ではなく、「合意の完成」を求め、そのための具体的なロードマップを提示した。たとえば、日本政府が責任を認めたことや総理の謝罪内容を記した新たな慰霊碑を建設する。除幕式(記念式)には日本の責任ある地位にある人物が出席し、被害者を見舞う。韓国側はこの「直接の謝罪」を受け入れ、「少女像」を「記憶の場」に移すという案だ。一方、被害者の求める継続的な真相究明と教育は継続していく。
南教授は、「韓日和解と平和のための新たな共同宣言」を発表したらどうかとも述べた。これこそが「国民の大多数が慰安婦合意を情緒上、受け入れられずにいる」韓国政府も、「合意の履行」を強要せずとも様子見している日本政府が歩み寄れる「第三の道」、すなわち「出口戦略」になるという。
(2017.11.15 民団新聞)