掲載日 : [2017-11-15] 照会数 : 7289
<民団福岡>歌と踊りで登録祝う…通信使周知へ市民団体と
【福岡】「朝鮮通信使に関する記録」がユネスコの「世界の記憶」に登録されることが決まったのを受けて「朝鮮通信使日韓文化交流祝祭」(同実行委員会主催)が5日、福岡市中央区の大濠公園能楽堂で開かれた。観覧者は570人を数えた。
実行委員会を構成したのは市民グループ「朝鮮通信使と共に 福岡の会」(嶋村初吉代表)と民団福岡県本部(李相鎬団長)。世界記憶遺産登録支援事業として企画したものだが、正式に決まったことで文字どおりの祝祭イベントとなった。
演目はサムルノリをはじめとして福岡市立福岡女子高校ハングル部による「扇の舞」や朝鮮通信使をテーマにした歌など。
婦人会福岡本部のコーラス部「サランパン」も韓国民謡「ペンノレ(舟歌)」と日本の童謡・唱歌「ふるさと」で美しい歌声を披露した。
李団長は「これからも韓日の共生運動を草の根から継続していきます」と述べた。韓国側で登録推進を学術面で支えてきた元釜山文化財団代表理事の姜南周さんは「登録が重要なのではなく、未来への遺産として手を取り合って伝えていくことこそが重要」と呼びかけた。
「福岡の会」は日本人市民と在日韓国人有志らに呼びかけて8月15日に発足。9月には対馬市役所に朝鮮通信使縁地連絡協議会(縁地連)の松原一征理事長を訪ね、加盟申請した。今回のイベントを皮切りにこれからも通信使を広める事業を随時行っていくという。
(2017.11.15 民団新聞)