掲載日 : [2017-11-29] 照会数 : 8171
<紀州鉱山>徴用犠牲者を追悼…市民集会に民団三重から初参加
[ 墓標のかわりとなる35個の石に献花し献杯 ]
【和歌山】第2次大戦中、紀州鉱山に徴用され、亡くなった同胞を追悼する第10回目の市民集会が19日、熊野市内の碑前で営まれた。主催は1992年に発足した「紀州鉱山の真実を明らかにする会」。
今回初めて民団三重本部(殷慶基団長)から殷団長をはじめとする代表11人が参列した。
同会による13年間にわたった調査によれば、現場で過酷な労働を強いられた同胞は少なくとも1000人以上。このうち家族も含めて35人の死亡を確認したという。10年3月には現場近くに追悼碑を建立した。
碑の前には死亡者の名を記した35個の小さな石が置かれている。参列者はその一つひとつに献花して献杯した。
民団関係者は18日、1926年に木本町(現熊野市)で住民の襲撃を受けて死亡した李基允さん(当時25)と相度さん(同29)を追悼する集会にも参列した。
(2017.11.29 民団新聞)