掲載日 : [2017-12-20] 照会数 : 8813
「兵役法」で意見交換…自由韓国党代表、民団を訪問
韓国の最大野党「自由韓国党」の洪準杓代表一行8人が13日、韓国中央会館(東京・港区)を訪問し、民団中央本部の呉公太団長、韓在銀監察委員長、傘下団体長ら幹部と面談し、在日韓国人の諸課題について意見を交換した。
呉団長は「差し迫った平昌五輪の誠金活動で在日同胞から1億円を集め、成功のために努力している。その一方で、北韓の日本人拉致や核・ミサイル問題で圧迫を受けている。ヘイトデモは『対策法』ができたことによって減ったものの、罰則がないため、ネット上ではまだ差別扇動行為が続いている。自治体に対して、条例づくりを働きかけているところだ。一方、勉学のために本国に行った在日同胞も兵役法に触れるというのは、いかがなものか。政党として在日に対する理解と支援を願う」と述べた。
洪代表は「2度目の民団訪問になるが、今回の訪日目的は北韓の核問題。この問題は韓国人よりも日本人の方が敏感だ。核問題に関する日本との共同対応策を探る」と述べた。その上で、「私の父も徴用で日本に連れて来られた。そういう在日の経緯を日本当局者に伝え、在日同胞らに対するヘイト禁止を要望する。兵役法は永住目的で海外に住む者には、対象にすべきではない」と考えを述べた。
洪代表らは民団中央本部会館前の在日学徒義勇兵戦没者慰霊忠魂碑に献花、黙とうした。
14日には、安倍晋三首相や日韓議員連盟の額賀福志郎会長、自民党の二階俊博幹事長らとも会談し、北韓の核問題への対応や両国の安全保障協力などについて議論した。
(2017.12.20 民団新聞)