掲載日 : [2017-12-28] 照会数 : 7611
康京和外相が来日…首相に五輪訪韓を要請
民団役員と懇談会も
康京和外交部長官は12月19日、安倍晋三首相を表敬するため、首相官邸を訪れた。面談の冒頭、国連安全保障理事会を中心に国際社会が団結して北韓に対し、制裁と圧力を加えることが重要だと述べた上で、「北韓の問題で韓米日3カ国間の緊密な関係、韓日間の緊密な協議が重要だ」と強調した。
康長官は「厳しい中でスタートした両国関係だったが、文在寅大統領就任後、安倍首相と頻繁な意思疎通を行い、肯定的な方向が設定された」として、平昌冬季五輪の安倍首相の訪韓を要請する文大統領のメッセージを伝えた。
安倍首相は、「韓国が日本にとって戦略的な利益を共有する最も重要な隣国であり、両国間の様々な課題をうまく管理しながら未来志向的な関係を構築していこう」と応えた。北韓問題に関連して、文大統領と9度にわたり電話会談を行ったことに触れながら、北韓が核・ミサイル関連の政策を変えるよう国際社会と共に圧力を加える必要性を強調した。
康長官は同日、河野太郎外相とも会談し、北韓核問題について平和的な解決という共通目標を再確認し、北韓に対する強い制裁・圧力とともに非核化に向けた対話の場に引き出すための努力を続けていくことで合意した。会談では2015年12月末の慰安婦問題「韓日合意」が着実に実施されることが重要との考えが示され両外相は協議を続けることで一致した。
康長官はまた、民団中央本部の呉公太団長、婦人会中央本部の朴善岳会長、一般社団法人在日韓国商工会議所の金光一会長らを中心にした同胞懇談会の席で、在日同胞関連問題について、幅広く意見交換した。
(2018.12.28)