掲載日 : [2018-01-17] 照会数 : 10636
韓日友好の懸け橋に…各地民団「新年会」で決意
[ オリニにお年玉を配る申百団長(岩手)
] [ 来賓とお祝いの鏡割り(奈良市内のホテル)
]
民団は各地で2018年の新年会を開催し、韓日の懸け橋役となって民間レベルの友好親善に尽くすとの決意を新たにした。
関東
神奈川(金利中団長、6日=横浜市内のホテル) 神奈川韓国商工会議所、横浜幸銀信用組合との共催で200人が参加した。
金団長は朝鮮通信使関連資料のユネスコ世界記憶遺産登録を喜びながら「今後は各資料の一般公開が期待される」と語った。李明烈駐横浜総領事は「民団や市民団体と足並みをそろえ、両国関係を盛り上げていきたい」と述べた。
神奈川県日韓議員連盟の牧島功会長は「平昌冬季五輪と東京五輪開催を前にして今後とも民間同士の絆がさらに深まるようにしていきたい」と抱負を述べた。県日韓親善協会連合会の斎藤文夫会長は県内のヘイトスピーチに言及し、「多文化共生社会の実現を妨げるいかなる行為に対しても敢然と立ち向かう」と意欲的に語った。
千葉(金鎭得団長、13日=千葉市内のホテル) 森英介衆議院議員(県日韓協会長、自民党)、河上茂県議会議員(県議会日韓友好議員連盟会長、自民党)、森茂樹千葉市会日韓親善議連会長をはじめとして例年を上回る国会議員、県会議員、市会議員が参席した。金団長は慰安婦問題の収束を強く望むと述べた。
栃木(崔龍治団長、6日=宇都宮市内のホテル) 民団と婦人会、経友会などから100人が参加。崔団長は「地元の住民も参加できる身近なイベントを企画し、民間レベルの韓日親善を深めていきたい」とあいさつした。県議会から小林幹夫議長、自民党県連幹事長の木村好文議員、宇都宮市の市会議員、県日韓協の青木勲会長、同女性親善協会の青木みさ子会長らが参席した。
茨城(張仙鶴団長、7日=同本部) 張団長は「茨城は昨年、70周年を迎えた。今後も地域の発展のために活動していきたい」とあいさつした。会場は参加者100人のうち30人が日本人で占め、韓日交流の場となった。
埼玉(田 団長、13日=同本部) 田団長は14年前に実施し、通称「埼玉方式」と評価された組織改革をさらに推し進めていくと意欲を示した。来賓の大野もとひろ参議院議員(民進党)が「ヘイトスピーチが必要なくなる社会をつくる」と強調した。希望の党からは行田邦子参議院議員も。120人が参席。
西東京(全實団長、14日=同本部) 全団長は「平昌冬季五輪を契機に日本の方々と協力して韓日友好を築き上げていきたい」と決意を述べた。来賓の小田原潔衆議院議員(自民党)、西東京日韓協の三田敏哉会長(元都議会議長)、立川南口すずらん通り商店街の布施明理事長から民間交流促進への決意表明があった。95人が参加した。
群馬(朴旋用団長、13日=桐生市内のホテル)
朴団長は平昌冬季五輪・パラリンピックで韓国に対する関心が高まるとして、これまで以上に韓日親善活動に力を入れると宣言した。
東北
岩手(申百団長、12日=岩手郡雫石町のホテル) 申団長は平昌冬季五輪の開催で韓日の友好関係がさらに深まることを期待すると述べた。日韓親善県議会議連の工藤大輔顧問からも大会の成功を祈るとのあいさつがあった。家族同伴で参加した子どもたちには申団長からお年玉と図書券が贈られた。
中北
愛知(朴茂安団長、6日=名古屋市内のホテル) 民団と韓商(李東旭会長)、経友会(鄭博会長)の3団体共催。大村秀章県知事、河村たかし名古屋市長、八木哲也衆議院議員(自民党)、伊藤渉衆議院議員(公明党)、赤松広隆衆議院議員(立憲民主党)、白眞勲参議院議員(民進党)ら多数がお祝いに駆けつけ、出席者は300人を数えた。
主催3団体を代表して朴団長があいさつに立ち、「韓日両国は切っても切れない関係で、仲良くしていかなければならない。民団は両国の懸け橋となれるようこれからも尽力していく」と述べた。また、鄭煥星総領事は民団への期待の言葉とともに4月に同総領事館が主催する「韓国フェスティバルインナゴヤ」への参加を呼びかけた。
来賓からは大村知事が「これからも韓国と愛知の友好の絆を深めていきたい」と韓国語であいさつし、会場を和ませた。
席上、民団愛知の創団70周年を記念、朴団長が草川昭三公明党顧問に感謝状。祖国発展と民団組織に貢献した名中支部の安鍾瀚顧問には鄭総領事が大統領表彰を手渡した。また、名古屋韓国学校に経友会からの賛助金、在日韓国人学生4人には奨学金が伝達された。交歓会には新成人13人も同席した。
三重(殷慶基団長、8日=四日市市内のホテル) 三重韓国商工会議所と合同開催で120人が参席した。岡田克也衆議院議員(無所属)、中川正春衆議院議員(無所属の会)、白眞勲参議院議員(民進党)らが祝辞を述べた。女性家族部長官賞を受賞した婦人会三重本部の李明子副会長を表彰した。
近畿
大阪(鄭鉉権団長、13日=大阪韓国人会館) 大阪韓商(洪致原会長)との共催で550人が参加。日本側から中山泰秀衆議院議員(自民党)、石川博崇参議院議員(公明党)、辻元清美衆議院議員(立憲民主党)、谷畑孝衆議院議員(日本維新の会)、宮本岳志衆議院議員(日本共産党)ら。韓国から共に民主党の文喜相国会外交統一委員会委員、申東根予算決算特別委員会委員ら5人が駆けつけた。
鄭団長は「韓国と日本は互いに必要とされる関係だ。民団は両国の友好親善の懸け橋としての役割を強めていくとともに、在日同胞の求心体として生活向上、経済発展に尽力し、人材育成にも重点を置いて活動していく」とあいさつ。河泰允駐大阪総領事は「いまこそ韓日間の協力が望まれる。心通じ合う真の友になるように力をあわせよう」と呼びかけた。
来賓からは中山衆議院議員が「日韓両国の友情が一層深まるようこれからも努力していく」と述べた。申議員は在日同胞の平昌冬季五輪・パラリンピックへの協力に感謝を表明し、文議員も「同胞が日本でよりよい生活ができるよう、これからも関心をもって協力していく」と話した。
席上、民主平和統一諮問会議議長表彰に呉華燮副団長(民団大阪本部)と李明姫副会長(大阪韓商)。特命全権大使表彰に安伊三男監事(大阪韓商)、呉行男常任顧問(平野東住吉支部)、朴武良議長(中央支部)。駐大阪韓国総領事表彰が康久子監査(婦人会大阪本部)と車清一事務部長(東成支部)に。
奈良(黄泰壽団長、7日=奈良市内のホテル) 黄団長は、朝鮮通信使関連資料がユネスコ世界記憶遺産に登録されたことを喜びながら「民団としても韓日の友好親善に貢献しながら、懸け橋の役割を果たしていく」と決意を述べた。
席上、黄団長は徐龍達さんの無窮花章受章を報告し、その功績を称えた。また、婦人会奈良本部の李明美会長に特命全権大使表彰、民団奈良本部の李勲副団長に駐大阪総領事表彰が贈られた。
滋賀(朴鍾文団長、7日=同本部) 朴団長は創団70周年を迎える今年を「意義ある年にしよう」と呼びかけた。会場には梁宰國駐大阪副総領事、姜在文民団京都本部議長、良本成英近産理事らの来賓を含め50余人が参加。婦人会滋賀本部が用意した料理を囲みながら年賀のあいさつを交わした。
中国
広島(李英俊団長、12日=広島商銀本店) 広島商銀、広島韓国商工会議所との共催、90人が参加した。李団長は「韓日親善と同胞社会の生活向上へ、経済人と力を合わせていきたい」と述べた。駐広島総領事館の金宣杓新総領事は経済不況下で奮闘する広島商銀にエールを贈った。日本側からは県日韓親善協会の岡畠鉄也会長が来賓として参加した。婦人会広島本部が差し入れした手作りのキムチとゆで豚が特に好評だった。
鳥取(薛幸夫団長、6日=同本部) 県から野川聡副知事と福間裕隆副議長、鳥取市からは深澤義彦市長を迎えた。このほか、県日韓親善協会連合会の藤井喜臣や山下一郎琴浦町長なども参席し、会場は70人の来場者で熱気に包まれた。
薛団長は昨年までに10回を数えた「シウォレマダン」や20年来続く江原道等日韓交流ツアー、「永住外国人の人権と在日コリアンシンポジウム10」などを挙げ、「中央や国レベルの外交では決してなしえない顔の見える普段着の民間交流を地方でやってきた」と述べながら、継続することの重要性を訴えた。
食事はアジメたちが手作りしたスープ、ナムルなど心づくしの正月料理を囲んだ。
山口(姜昌憲団長、13日=シーモールパレス) 120人が参席。安倍晋三首相からの祝辞が筆頭秘書によって読み上げられた。席上、故申君子婦人会山口本部常任顧問に対する石榴章授賞式が行われた。
九州
福岡(李相鎬団長、6日=博多区の中華料理店) 李団長は江戸時代の儒者、雨森芳洲の語った言葉「誠信交隣」を引用し、「互いに欺かず争わずを基に、国際ではなく、民際交流に努めていきたい」と抱負を述べた。また、徴用犠牲者の遺骨の祖国奉還にも意欲を見せた。与野党の国会議員、県・市会議員も含め170人が参席した。
佐賀(鄭清俊団長、13日=佐賀市内の県立施設) 鄭団長は両親とともに参加したオリニを念頭に置いて「この子たちの未来のためにも民団は頑張る。民団はいつでも門戸を開放しているので、なんでも相談してほしい」と呼びかけた。
四国
愛媛(金鐘団長、14日=松山市内のホテル) 金団長は過疎地方の活性化に取り組むと決意を述べた。
駐大阪総領事館
駐大阪総領事館の新年交流会は5日、同公館に関係者250人が参席して行われた。河泰允総領事は「平昌オリンピックが韓半島の緊張緩和、南北関係の改善の契機となることを期待する」と述べた。
民団大阪本部の鄭鉉権団長も「平昌冬季五輪・パラリンピックの成功を願い、民団としてもふるって参加したい」とあいさつした。
(2018.1.17 民団)