掲載日 : [2018-03-07] 照会数 : 10600
3・1節式典各地で
[ 式典を締めくくる「マンセー」三唱(大阪韓国人会館) ] [ 民団福岡本部の式典 ]
第99周年3・1記念式典は東京のほか全国の各地方本部でも開催した。
大阪は500人
民団大阪本部には団員ら500人が参加した。鄭鉉権団長は「我が民族は3・1運動を通じて主体性を確認し、民族の英知と独立の意思を全世界に宣明した。私たちは時代の変化に柔軟に適応しながら、力強く歩んでいける在日同胞社会と民団組織を創造していこう」と呼びかけた。
決議文が拍手で採択されたあと、青年会大阪本部(玄英由会長)が記念スローガンを斉唱した。式典後、韓国映画「クッカテピョ(国家代表)」を上映した。
民団千葉本部は式典終了後、城西大学と東西大学(釜山市)が共同制作した映画「コッチばあちゃん」を鑑賞した。東京韓国学校卒業生でもある宮下順子さんが出演者を代表してあいさつした。民団宮城本部は「民団宮城70周年」DVDを鑑賞し、盛況だった記念式典を振り返った。
冬季五輪に感動
各地の式典では平昌冬季五輪が平和なうちに閉幕したことを喜ぶ声が相次いだ。
民団山梨本部の鄭郁団長はスケートの李相花選手と小平奈緒選手の友情に触れ、「お互い良きライバルとして尊敬しあい、結果を素直に認め合う姿は、これからの韓日関係の模範を示すもののように見えた。こうありたいものだ」と述べた。民団埼玉本部の田 団長も「良きライバル関係と友情こそ韓日関係の在るべき姿を示唆している」と感動を語った。
民団京都本部の河相泰団長は平昌冬季五輪・パラリンピックへの北韓選手団参加を取り上げ、南北関係の進展につながることを願うと述べた。一方、「慰安婦」問題の韓日合意ついては「国家間の約束は必ず実行しなければならない」と強調した。
民団西東京本部の全實団長は「慰安婦」問題で在日の生活に少なからず影響が出るのではと懸念を表明したうえで、民間の立場から改善する努力を続けていくとした。民団滋賀本部の朴鍾文団長は、「韓日間の懸け橋となってよりよい韓日関係を築くため尽力しよう」と呼びかけた。
日本人も一緒に
民団沖縄本部は県日韓協の真栄里泰山理事長や沖縄南城市の新市長に当選した瑞慶覧長敏市長夫妻も参加した。「単に民族や国籍にしばられない」という民団鳥取本部(4日)でも参加者の半数が日本人だった。
民団富山本部は2月24日、式典に県日韓協の日本人役員を招き、参加者に韓半島を取り巻く当時の歴史を紹介するプリントを配布して説明した。同本部の金仁団長は、「これまで3・1節式典に日本人を参加させることはなかったが、今日は多数参加してもらった。富山のような同胞過疎県では日本人と一緒に行事を運営する時代に変わったと思うからだ」と明らかにした。
民団岡山本部は式典の後、洪 さん(統一日報論説委員)による時局講演会を行った。民団広島本部(3日)は婦人会広島本部が「3・1節の歌」などを披露。広島韓国奨学会からの奨学金支給も行われた。
民団福岡本部の李相鎬団長は式典で次のように述べた。「日本に居住する同胞の安全と繁栄のためにも、韓日友好関係の改善と継続的な草の根運動は必要不可欠です。また、そこに立ちはだかるヘイトスピーチは必ず根絶しなくてはなりません。そして豊かな在日同胞社会につなげることが大事」。
席上、戸畑中央小学校、若松中央小学校、足立小学校の各民族講師と門司支部などで開講している「土曜学校」に支援金を伝達した。
(2018.3.7 民団新聞)