掲載日 : [2018-03-07] 照会数 : 8253
<3・1記念式典>「地方参政権」前面に…ヘイトS根絶にも総力
[ 中央会館で開かれた民団主催の99周年3・1記念式典
]
1919年3月1日、韓半島全域で200万人以上の民衆が「大韓独立万歳」を叫び、日本の植民地統治に反対した。「己未3・1独立宣言」が宣布された「3・1独立運動」から99年を迎えた1日、全国各地の民団で記念式典が開かれた。参加者は1,祖国の繁栄と韓半島の平和統一に積極参与2,在日同胞社会の大統合を積極推進3,地方参政権獲得まで運動推進4,ヘイトスピーチ根絶に総力など5項目の決議文を採択した。
5項目決議
韓国中央会館(東京・港区)で開かれた東京本部主催の中央式典には、民団中央、東京本部の団員や傘下団体の婦人会、青年会、学生会員ら180余人が参加した。
東京本部の金秀吉団長は開会辞を通じて「日本帝国主義の過酷な植民地統治の中にあっても、祖国の自主独立のために犠牲を顧みず、闘った殉国義士の偉大な3・1精神を継承し、韓半島の平和統一と在日同胞社会の発展に邁進しよう。二度と悲劇が起きないよう正しい歴史認識と民族主体性をもち、民族差別を扇動するヘイトスピーチを根絶し、在日同胞の安定と発展のために同胞社会の大統合を必ず実現しよう」と呼びかけた。
続いて呉永錫副団長が「己未独立宣言書」を朗読した。
その後、文在寅大統領の記念辞を李洙勲駐日大使が代読した。その中で文大統領は「私たちには3・1運動という巨大な根がある。独立運動と民主共和国を建てた偉大な先祖がおり、絶対的貧困から脱し、経済発展と民主化を成し遂げた建国2世代と第3世代がいる。私は3・1運動と大韓民国建国100周年を、恒久的な平和体制の構築と平和に基づく繁栄の新しいスタートラインにしていく」と述べた。
続いて韓日関係の歴史に言及し、「独島は日本の韓半島侵略の過程で最初に占領された私たちの土地であり、わが国固有の領土だ。今、日本がその事実を否定するのは、帝国主義による侵略に対する反省を拒否することにほかならない」と領有の正当性を主張。慰安婦問題の解決についても、「加害者である日本政府が『終わった』と言ってはならない。日本は人類普遍の良心を持って、歴史の真実と正義に向き合わねばならない。日本が苦痛を与えた隣国と真に和解し、平和共存と繁栄の道をともに歩んでいくことを願う」と強調した。
この後、李大使は自身の記念辞で「民団が中心になり、ヘイトスピーチ根絶の努力とともに、豊かな在日同胞社会のための団結、発展のための努力を願いたい」と期待を込めた。
中央本部の呂健二団長は「憲法前文は3・1精神を国家理念の基礎としている。日本に留学していた韓国人学生の2・8独立宣言が3・1独立運動につながった歴史を子孫に継承しなければならない。韓日の懸け橋の役割として共生社会構築のため、地方参政権を早く獲得し、日本人との紐帯を強化しなければならない」と訴えた。
南照男議長が決議文を朗読し、満場一致で採択された。
最後に青年会東京本部の高光弘副会長の主導で、「3・1精神を継承し、平和統一に寄与しよう」「同胞社会の和合と大統合に尽力しよう」と全員が大会スローガンをシュプレヒコールした。
(2018.3.7 民団新聞)