掲載日 : [2018-07-25] 照会数 : 6168
田中宏さんを講師に迎えて…民団山梨「講座」
【山梨】民団山梨本部(李正炯団長)は12日、同本部の「第2回在日講座」の講師として田中宏さん(一橋大学名誉教授)を迎えた。田中さんは「私的備忘録‐戦後日本の外国人政策と市民運動の挑戦」と題して講演した。
田中さんは女性1人あたりの出産数を上げながら、「4・37人だった戦前はハワイをはじめ海外に人口の1割を出し、国際社会に人種差別撤廃を求めたりもした。GHQ時代の外国人保護の改革を骨抜きにさせ、独立後は国籍を盾に日本帝国時代とは逆に差別してきた。だが、難民条約や国際人権規約によってそれなりに改善された」と述べた。
いま、日本は少子高齢化により、技能実習の名のもとにさらに外国人を入れようとしている。田中さんは「労働者としてではなく、人として受け入れなければならない」と指摘した。
(2018.07.25 民団新聞)