掲載日 : [2018-08-08] 照会数 : 5792
不意の自然災害に備え同胞支援名簿作成急ぐ…民団大阪
[ ネットワーク作りを呼びかける呉龍浩団長 ]
29支部役員集め研修会…民団大阪 全団員宅戸別訪問へ
【大阪】民団大阪本部(呉龍浩団長)は民団組織と在日同胞の間でネットワークの再構築を図るための戸別訪問運動に向けた研修会を4日、大阪韓国人会館で開催した。6月18日の大阪北部地震、同月下旬から7月初旬にかけて発生した西日本集中豪雨を受けて、緊急時の同胞支援名簿を作成していくのが目的。府内全29支部から支団長をはじめとする各級役員ら100人が参加した。
研修会の開催は組織活性化に向けた支部巡回を公約に掲げていた呉団長のかねてからの懸案だった。地元大阪でかつてない地震や集中豪雨を経験しただけに、この危機を乗り越えるためには通りいっぺんの訪問でなく、団員の声に真しに耳を傾けた訪問活動でなければと考えたという。
今年は団員世帯を戸別訪問していく。週単位、月単位、年間単位で訪問計画を立て、行事案内など各種情報を提供していくとともに、団員からのちょっとした相談ごとにも熱心に耳を傾け、各種情報をデータ化していく。
対象にあげたのは団費納入世帯だけではなく、団費が免除・未納になっていたり、支部の名簿から外れている世帯、日本国籍取得者も含む。
研修会では豊能支部(金一龍支団長)、福島支部(高春淑支団長)、北河内支部(本部直轄)の3支部が現状を報告した。
豊能支部は金支団長になってから2カ月に1度、200世帯に行事案内を郵送。敬老の日には金支団長自ら75歳以上の全世帯を訪問し、トックを配布していることで団員から喜ばれていることが報告された。
福島支部はこの25年間、団員宅への定期的な電話連絡を欠かさず、2カ月に1度は必ず訪問して誠心誠意団員の話を聞いているという。
北河内支部は現在本部直轄中。秋の再建に向けて本部職員が定期的に訪問し、不在時には訪問カードや行事案内をポスティングしている。
呉団長は「支部は活動の原点。戸別訪問をすることは民団の意味、自らのアイデンティティーを見つけることにもつながる。新しいネットワークづくりに一丸となって参加してほしい」と強く呼びかけた。
(2018.08.08 民団新聞)