掲載日 : [2018-08-13] 照会数 : 6190
核廃絶へ努力誓う…広島・韓国人原爆犠牲者慰霊祭
[ 広島平和公園の韓国人犠牲者慰霊碑に向って婦人会広島県本部の会員たちが「慰霊歌」を捧げた ] [ 公明党の山口那津男代表(右から4人目)も献花 ]
【広島】第49回韓国人原爆犠牲者慰霊祭が5日、広島平和公園内の韓国人原爆犠牲者慰霊碑の前で執り行われた。民団広島県本部(李英俊団長)が主催し、民団中央本部の呂健二団長や中国地協の団長のほか、兵庫本部の李圭燮団長、福岡本部の李相鎬団長ら計300人が慰霊に訪れた。
今年新たに死亡者名簿に12人が追加され、合計2746人が奉納された。李団長は「核廃絶運動に努力していくことを約束し、民団が同胞社会繁栄のために先頭に立つ」と宣言した。金宣杓駐広島総領事、韓国原爆犠牲者協会の李圭烈会長が追悼辞を読み上げた。婦人会広島県本部(朴南珠会長)会員が「慰霊歌」を捧げ献花で幕を閉じた。
終了後、総領事館主催の追悼会が開催された。呂団長は「戦争はあってはならない。非核化を進めていくべきだ。同胞の生活を守るために地域社会と連携していきたい。長崎にも韓国人原爆犠牲者慰霊碑を設立できるよう協力を求めたい」と述べた。また、1999年に平和公園に慰霊碑を移設した当時の朴義鍾元団長と移設委員長の権養伯顧問が移設経緯について説明した。
同日夕方には、公明党の山口那津男代表をはじめ、毎年欠かさず同慰霊碑を訪れる斎藤鉄夫衆議院議員や県・市議会議員らが献花した。慰霊碑の由来について、権俊五監察委員長が説明した。
(2018.08.13 民団新聞)