掲載日 : [2018-11-28] 照会数 : 7310
「歴史を再認識」民団東京が第2回フィールドワーク
[ 旧李王家邸(赤坂プリンス・クラシックハウス)は風格ある建物 ] [ 荒川河川敷で関東大震災時の状況の説明をうける ] [ 来年100周年を迎える2・8独立宣言について講演する梁東準・元神奈川大学客員教授 ]
荒川河川敷 / 枝川・塩浜 / 旧李王家邸 / ロッテ創業地
在日韓国人の足跡を訪ねて歩く第2回フィールドワークが11月21日、東京都内で行われた。民団東京本部(金秀吉団長)が東京韓国教育院(兪皓善院長)と共催した。民団と婦人会の関係者60人が参加。まず東京韓国YMCAで開会式を行い、来年100周年を迎える2・8独立宣言について、梁東準・元神奈川大学客員教授の講演を聞いた。この後、バスに分乗し、1923年の関東大震災時に虐殺のあった墨田区の荒川河川敷を訪ねた。36年間、追悼行事に関わっている西崎雅夫さん(一般社団法人ほうせんか理事)が案内役を務めた。西崎さんは「95年前の惨劇でも、遺族にとってはまだ終わっていない。過ちを繰り返させないためにあきらめず語り続けていく」と決意を述べた。
「東京最大のコリアンタウン」とも言われた江東区の枝川と塩浜も回った。この街の歴史は41年、東京市がごみ処理場と消毒所のほかに建物のなかった荒地の一角に建てた朝鮮人集合住宅が始まり。民団江東支部の金建夫支団長は「40、50年前までは警察も入ってこられなかったほど」という。旧李王家邸(赤坂プリンス・クラシックハウス)やロッテ創業の地となったチューインガム工場跡地も見学した。
河榮希さん(婦人会東京本部監査)は「東京に住んでいても知らないことばかり。勉強になった」と喜んでいた。金保雄さん(民団渋谷支部支団長)は「赤坂プリンス・クラシックハウスと韓国とのつながりに感銘を受けた」と感想を語った。
金団長は「私たちには在日の歴史を後世に伝えていく義務がある。来年以降も継続したい」と述べた。
(2018.11.28 民団新聞)