掲載日 : [2018-11-28] 照会数 : 8959
民団会館に認可保育園「ハナ集いの家」…高槻市に12月開園
[ 開園式には辻元清美衆議院議員も駆け付けた ] [ 「高槻はな保育園」のイメージ図 ]
「韓日友好のあかし」
【大阪】社会福祉法人「ハナ集いの家」(呉龍浩理事長、民団大阪本部内)は12月、民団高槻支部(趙正三支団長)の会館内に「高槻はな保育園」(白宮真弓園長、高槻市芥川町3‐3‐14、同支部1階)を開園する。18日の開園式に駆け付けた地元選出の辻元清美衆議院議員は「この保育園は日韓友好のあかし。両国と地域の発展に尽くす子どもたちが羽ばたいていく場になる」と期待を寄せた。
小規模保育園(19人以下)として今年の夏に高槻市から正式認可を受けた。受け入れは生後4カ月から。市の子ども未来部保育幼稚園事業課では待機児童を「ゼロ」としているが、若者世代の人口増加に伴って高層マンションの建設が続いているだけに、将来的には有望とみられている。
同支部は敷地面積130・21平方㍍。この日のために建物の耐震補強も終えた。定員は15人(0歳児3人、1、2歳児各6人)。開園時間は7~19時。専門の保育士10人が世話にあたる。
保育方針は人に対する愛情や信頼感、人権を大切にする心を育てること。子どもの目線で豊かな愛情をもって気持ちを受け止め、一人ひとりの日課に合わせ、生活のリズムを整えていくこと。目標は自分を肯定する気持ちを育み、基本的生活習慣を養い、生活できる自立と生きる力を養うこととしている。
民団大阪本部は04年に社会福祉法人資格を取得。現在、布施、八尾、枚岡、吹田、豊能の5か所で高齢者福祉事業を展開しているが、保育事業も当初からの課題だった。こうしたなか高槻支部は地元の市議や行政と緊密な信頼関係を築き、開園に向けての環境を整えてきた。
呉理事長は「民団高槻支部役員が一致団結したことで今日、晴れの開園式を迎えることができた。地域社会に貢献し、共生していく民団としてこれからも頑張っていこう」と関係者を激励した。