掲載日 : [2018-12-06] 照会数 : 7823
呉公太顧問「団結への褒美」…「無窮花章」受章祝賀会
[ 駐新潟総領事館の鄭美愛総領事(左)からあらためて受章のセレモニー(右は張姫淑夫人) ] [ 「この勲章は団員一人ひとりが一致団結した力でヘイトスピーチ対策法を制定させたことへの褒美」と語る呉公太常任顧問 ]
【長野】民団中央本部の呉公太常任顧問の国民勲章「無窮花章」受章祝賀会が2日、松本市内のホテルで開かれた。世話人を代表して民団長野本部の朴永大団長は、「長野からは鄭進氏に続いて2人目で大変誇らしい。特にヘイトスピーチ対策法の制定など、中央団長として、持ち前の強いリーダーシップが高く評価された」と称えた。
阿部守一長野県知事や羽田雄一郎参議員ら地元国会議員らも多数祝いに駆け付け、心からの祝福を述べたあと、駐新潟総領事館の鄭美愛総領事からあらためて受章のセレモニーが行われた。
呉常任顧問は「団員一人ひとりが一致団結した力でヘイトスピーチ対策法を制定させたことへの褒美だと思っており、皆さんと喜びを分かち合いたい」と謝辞。
また、最近の徴用工問題について憂慮し、「両国政府が未来志向でつながるようしっかり方策を考えてほしい。韓日関係が良好であってこそ、在日同胞の安住がある。両国の友好の懸け橋としてやってきた民団だからこそできることをやっていこう」と呼びかけた。
「約50年近い民団活動の中で最も忘れられないことがひとつある。それは支部事務部長時代、朝総連同胞を対象にした墓参団だ」とし、「3人の老婆が支部を訪れて、『死ぬ前に故郷を訪れたい』と哀願された。決して裕福とは見えなかったことで私が彼女らの旅費を工面してあげた。ハルモニたちは涙を流しながら喜ばれた。それが民団活動の原点だなと」と思い出を披露した。
無窮花章は10月5日の第12回世界韓人の日記念式典席上、文在寅大統領から直接、受章した。
(2018.12.05 民団新聞)