掲載日 : [2018-12-26] 照会数 : 8023
対馬支部が懸板式
[ 長崎県対馬支部の懸板式。右から3人目が呂健二団長、左端が金鍾鎬支団長 ]
観光客増加で支援センター開設へ
【長崎】民団対馬支部(金鍾鎬支団長)の懸板式と開設式が20日、同支部(厳原町国分)で開かれた。中央本部の呂健二団長、徐元喆事務総長、長崎本部の姜成春団長、朴正煥議長のほか、観光関連事業に携わる新定住者らも出席した。来賓には駐福岡総領事館の孫鍾植総領事、対馬市の比田勝尚喜市長、朝鮮通信使縁地連絡協議会の松原一征理事長らがお祝いに駆け付け、総勢70人以上が同支部の再稼働を見守った。業務は19年1月10日から、石在訓事務部長が常勤する。
呂団長は「対馬には韓国から年間約40万人の観光客が訪れる。文化や生活習慣の違いから地元の日本人との間でトラブルが起きていることも承知している。対馬支部はこれらにきちんと誠実に対応していく」とあいさつ。比田勝市長は「釜山との定期便が就航して18年。右肩上がりに観光客が増加している。それに伴い、交通事故やトラブルも増加している。支部に開設される旅行者支援センターと総領事館、対馬市が連携し、事態に対処していく。観光産業をさらに拡大すべき重要施策ととらえ、官民一体となった環境整備を進めたい」と応じた。
縁地連の松原理事長は「対馬は朝鮮通信使の島であり、現在は日韓交流の象徴的な存在になっている。対馬在住の韓国人と共存共栄を図るとともに、韓国人観光客がより安全な旅行を楽しむことができるよう望む」と期待を込めた。
支部のかじ取りを任された金支団長は「韓日共生に向けて地域と交流し、民団が橋渡し役になって韓日友好関係を築きたい」と抱負を述べた。
(2018.12.26 民団新聞)