掲載日 : [2018-12-28] 照会数 : 9299
民団生駒支部が韓日交流橋渡し 伝統文化公演 「歴史の風」
【奈良】宮廷舞踊を中心とする韓国伝統文化公演「歴史の風」(生駒市主催)が12月21日、市内のたけまるホール大ホールで開かれた。民団生駒支部(金潤哲支団長)が市から委託を受け、企画から運営まで一切を担った。会場には在日同胞と日本人600人が詰めかけた。
一昨年は「奈良市東アジア文化都市市民連携事業」、昨年は県の「多文化共生・国際化推進モデル事業」として採択を受けた民団生駒支部が主催してきた同公演。今年は市が公募した「市民みんなで創る音楽祭」に民団生駒支部が企画立案書を提出し、厳しい審査をクリアーしたうえで管理運営を担うとの契約を市と取り交わした。
今回は韓国国立国楽院文化研究院などから伝統舞踊の伝授者・履修者14人が来日。處容舞、カンガンスルレ、農楽など韓国のユネスコ人類無形文化遺産登録の演目を中心に披露。地元「生駒山麓太鼓」が特別友情出演した。フィナーレのカンガンスルレ=写真=では幕が降りてからもしばらくの間、拍手が鳴りやまなかった。
生駒市の小紫雅史市長は「韓日間が厳しい状況の時だからこそ民間交流、文化交流、市民交流が重要だ」と語り、出演者の一般市民宅へのホームステイや韓日太鼓の共演といった企画を高く評価した。
(2018.12.28 民団新聞)