掲載日 : [2019-01-30] 照会数 : 7409
次世代育成誓う…民団北海道が盛大に70周年式典
[ 250余人が出席した北海道本部創立70周年記念式典 ] [ 韓国民謡「アリラン」なども熱唱し、祝賀ムードを盛り上げたRihwa ]
【北海道】民団北海道本部(李圭亮団長)の創立70周年記念式典が26日、札幌市内のホテルで開催された。民団中央本部から呂健二団長、朴安淳議長、李根茁、任泰洙、金利中副団長、駐札幌総領事館から朴賢圭総領事、来賓として辻泰弘北海道副知事、吉岡亨札幌副市長、上野八郎・北海道日韓親善協会会長をはじめ、地元選出の衆参議員と道議員ら多数がお祝いにかけつけ、さらに東北地協、広島と長野の地方本部団長や役員あわせて250余人が列席した。
本来、昨年9月8日に予定していたが、直前に発生した北海道胆振東部地震のため延期されていた。
李団長は「道内同胞は国籍も多様化しており、次代を担うリーダー育成には一人ひとり異なる価値観を尊重し合うことが大切だ。私たちの役目は次世代にしっかりとバトンを渡すこと。70周年を機に時代に合った組織づくりに努力していきたい」とあいさつした。呂中央団長も「広大な地域の特性から、活動が非常に困難な中、幅広い活動を着実に展開してきた皆さんに敬意を表したい。創立70年は組織変革の時期でもあり、この変化に積極的に対応し、組織活性化を図ってほしい」と激励した。
朴総領事は「民団各支部を廻り、民団が直面している課題を実感した。根本解決は難しいが、次世代がルーツを忘れずに日本社会で堂々と社会の一員として育っていくことが大切だ」と述べた。
高橋はるみ北海道知事(辻副知事代読)も「日韓の懸け橋として大きな役割を果たしてきた民団の皆さんに深く敬意を表し、韓国との友情と絆が一層深まることを期待している」と述べた。
札幌市は韓国の大田市と姉妹都市提携を結んでおり、来年10周年を迎える。秋本克広札幌市長(吉岡副市長代読)は「活発な交流を進めているが、さらに気運を高めるためにも民団の協力をお願いしたい」と呼びかけた。この後、北海道日韓親善協会会長として積極的に韓日友好活動に尽力してきた安斉勲前会長に駐札幌総領事館から感謝状が贈られた。
会場には70年の歩みを紹介した写真パネルが展示され、映像も上映された。祝賀宴では地元団員の子弟で在日4世シンガーソングライターのRihwa(リファ)のコンサートとソウル往復航空券などが当たる抽選会でムードを盛り上げた。
同本部は1948年5月10日に結成され、初代団長は金住昌氏だった。
(2019.01.30 民団新聞)