掲載日 : [2019-04-03] 照会数 : 8828
地方大会 5本部で新団長選出…東京は投票で李壽源氏
民団の地方大会・委員会・総会が3月中に48地方本部すべてが開催した。20日以降に開催された33地方本部中、12地方で任期満了に伴う、役員改選が行われ、5本部で新しい団長が選出された。
東京(金秀吉団長、3月23日=第51回大会) 団長と議長に各2人、監察委員長には3人が立候補するという近年まれにみる選挙戦となった。地方委員と代議員合わせて346人による投票の結果、団長に李壽源氏(前本部監察委員長)、議長は呉永錫氏(前本部副団長)、監察委員長に安容範氏(前本部副団長)がそれぞれ当選した。事務局長には鄭文吉氏が認准された。
新年度は戸別訪問を強化し、新定住者や総連離脱同胞を積極的に民団に迎え入れていく。また、上半期には『民団東京70年史』の発刊を予定している。李団長は「支部あっての本部」として支部割当金を減額し、負担軽減を図っていく考えも明らかにした。
山形(車壽鎔団長、3月25日=第25回総会) 任期満了に伴う役員改選で、団長に朱帝圭前事務局長、議長は金泰守前監察委員長、監察委員長には李容仁前監察委員が選出された。
朱団長は「韓日親善や幅広い同胞の手助けになる活動を展開したい。皆さんの協力をお願いしたい」とあいさつ。
茨城(張仙鶴団長、3月24日=第54回大会) 新団長は単独で立候補していた金桂一氏(前本部議長)が承認された。権民陽議長(前本部副団長)と韓東洙監察委員長(前本部事務局長)は選考委員会の結果決まった。事務局長は文京順氏(前本部事務副局長)が認准された。
金団長は「団員の目線に合わせ、心と心が通いあう民団づくりに励みたい」と抱負を述べた。前執行部の路線を継承し、韓日交流まつりや地引網で韓日交流を盛り上げていきたい考えだ。
千葉(金鎭得団長、3月23日=第43回大会) 3機関長とも立候補者不在だった。選考委員会による協議の結果、団長に髙炳佑氏(成田支部団長)、議長は宋栄奉氏(前本部副団長)、監察委員長に鄭東一氏(前本部副団長)を選出した。高団長は「皆さん一人ひとりが団長になったつもりで団務に協力していただきたい」と呼びかけた。新年度は日韓親善協会との連帯をさらに深めていくほか、「日韓友好のマダン」の充実化を目指している。
新潟(李鐘海団長、3月20日=第52回大会) 鄭和仁団長(前議長)と朴浩昌議長(前副団長)は選考委員会に諮問して決まった。張元博監察委員長は単独立候補で承認された。事務局長は洪生子氏が認准を受けた。鄭団長は「組織基盤強化と韓日親善交流の草の根活動に積極的に取り組む」との所信を明らかにした。
北海道(李圭亮団長、3月27日=第43回大会) 任期満了に伴う役員改選で、李圭亮団長、金一鎬議長、金泰成監察委員長の3機関長全員が再選された。
2期目となる李団長は「昨年の70周年式典を盛大に開催できたのは皆さんの協力のおかげ。新たな北海道民団の創造へこの3年間、みなさんとともに全力で活動したい」と抱負。
宮城(金政郁団長、3月23日=第43回大会) 団長は単一立候補の金団長を再選。李京子議長(婦人会宮城本部前会長)と田炳樽監察委員長(民団宮城本部前団長)については選考委員会からの推薦を受けて就任が決まった。事務局長は現職の姜恵美子氏が認准を受けた。
東北地協協議会長として6県全体の活性化に寄与すべく、夏季オリニ事業を秋田と共催。山形では民団東北地協と次世代プロジェクトセミナーを開催する。宮城としては次世代育成に向けた文化センター事業に力点を置き、日韓親善協会と昨年に続き「日韓親善フェステイバル」を共催する。
愛知(朴茂安団長、3月31日=第41回大会) 団長に朴茂安前団長、議長に徐海錫前議長、監察委員長に丁海遊前監察委員長が、それぞれ単独候補で再選した。
朴団長は、今年、民団愛知本部と民族金融機関愛知商銀と愛知韓国学校の新会館が完成し、新たなスタートと位置づけ、「支部活性化に向けた行事を開催することで民団の資質を高め、全国に誇れる愛知組織を強固にしていく」と決意。
副団長は河隆實、李東旭氏、申龍男、姜裕正の4氏をいずれも留任となった。事務局長も趙鐵男氏(再)。副議長には成功氏(新)、蔡駿二氏(再)。監察委員には白慶欽、河照子両氏を再任した。
大会前の第67回地方委員会では総領事館と東海3県(愛知、三重、岐阜)合同の韓国フェスティバルとオリニキャンプの充実、韓日歴史・文化フォーラムの継続開催のほか、県下全支部の戸別訪問活動が承認された。
和歌山(孫文敏団長、3月31日=第54回大会) 孫文敏団長と姜玄哲監察委員長を再選、議長は裵栄児前組織部長を選出。2期目となる孫団長は、「時代の変化に対応して組織活性化を図っていこう」とあいさつ。
福岡(李相鎬団長、3月23日=第50回大会) 李団長と金高明議長を再選、立候補届けのなかった監察委員長については李鍾出氏が選考委員会の推薦を受け、満場一致で選任された。
李団長は重点活動の一つとした次世代育成について、「青年会出身の埋もれた人材を軸に、即戦力としての人材を発掘していく」との考えを明らかにした。
長崎(姜成春団長、3月31日=第54回大会) 姜成春団長、朴正煥議長を再選、監察委員長に宋福石大村支部支団長を選出。
2期目となる姜団長は、「支部と本部が一体となって戸別訪問を展開しながら、同胞の輪を広げたい」と抱負を語った。
熊本(金泰汶団長、3月21日=第3回総会) 役員改選で、金団長を再選、議長に鄭永眞前副議長、監察委員長に蔡鎮淑前副団長が選出された。
金団長は「3年前の熊本地震で全壊した本部会館だが、昨年募金などによって、『韓日文化交流センター熊本会館』として竣工した。全国の皆さんに感謝するとともに、この会館を地域社会の韓日交流の殿堂にしていこう」と述べた。
(2019.04.03 民団新聞)