掲載日 : [2019-04-03] 照会数 : 6471
韓日友好など、次世代育成など承認…全本部が地方委員会・総会終える
[ 写真は民団兵庫の地方委員会 ]
栃木(崔龍治団長、3月26日=第69回委員会) 故朴源宗元団長個人の名義となっていた民団本部会館の土地と建物を一般社団法人化したことが報告された。新年度は団員宅の戸別訪問に取り組む。昨年は創団70周年の準備に追われ先送りとなっていた。
山梨(李正炯団長、3月23日=第25回委員会) 活動方針によれば、韓国会館で行ってきた「山梨コリア祭」を今年から甲府駅北口「よっちゃばれ広場」で開催し、プログラムも充実させる。地域市民学習システムである独自の在日講座も引き続き開催していく。
李団長は「収益事業の開発が急務」だと強調した。貴金属協会を中心とした新定住同胞の団員加入を促し、団費収入の拡大を図るほか、行政書士との連携による戸籍・相続手数料収入の拡大も目指す。
事務局長として李讃雨氏(前事務局長代行)が正式に認准された。
岩手(申百=団長、3月26日=第25回総会) 活動方針によれば、昨年に続き戸別訪問を継続し、東日本大震災で被災した同胞を見守りながら復興を後押ししていく。次世代育成に向けてはオリニや青年の集う場を設けていく。さらに韓国料理講習会を通じて韓日友好共生の促進を図る。申団長はあいさつで「韓日関係が思わしくないなか、民団は地域社会で草の根交流をさらに充実化していくことが大事だ」と強調した。
青森(趙重憲団長、3月26日=第55回委員会) 活動方針では各種研修会開催、同胞生活支援、韓日親善活動、次世代育成、韓国語教室の拡充などを決めた。とくに地域社会における草の根の韓日交流活動を推進する。
秋田(呉尚俊団長、3月27日=第25回総会) 朴金芳前団長の死去に伴い、昨年12月に就任したばかりの呉団長は「全役員が一体となって組織活性化を図ろう」とあいさつ。
三重(殷慶基団長、3月31日=第61回委員会) 総括報告で創立70周年の記念年として、各種事業を盛況的に終えたことを強調。新年度方針案は中央本部で力を入れている戸別訪問活動と韓日親善活動、次世代育成事業を積極的に取り組む。
富山(金仁団長、3月23日=第8回総会) 金団長は「民団が懸け橋となって、韓日草の根交流を展開していきたい」とあいさつ。活動方針は昨年初開催し、好評だった「日韓交流芸能まつり(仮称)」を今年も開催。次世代と壮年層のバス交流ツアーを開催する。姜敬淑監察委員長の辞任にともない、選考委員会を経て、崔柄玉氏(46)を選出した。
福井(尹鐘鎭団長、3月29日=第3回総会) 地域社会における韓日友好親善活動を継続して積極的に展開していくことを決めた。任期満了に伴う役員改選は4月5日に続会して選出することになった。
大阪(呉龍浩団長、3月23日=第65回委員会) 呉団長は「昨年は大阪北部地震や西日本豪雨の発生などで中央本部とともに危機管理委員会を立ち上げ、民団は在日が困った時に手をさしのべることができると認識してもらえたと思う」と、団員のための民団であることを強調。「皆さんの支援、協力のもと一致団結していくことが大事」と呼びかけた。
活動方針として大阪独自事業のオリニ・ウリナラキャンプと近協ブライダルの開催。昨年大阪総領事館と初めて共催した「多文化共生フェスタ」の継続事業として11月11日に韓国歌手などによる多文化公演を開催する。
兵庫(李圭燮団長、3月30日=第61回委員会) 李団長は「民間レベルでの韓日交流、地域貢献に尽力し、同胞の楽しい場を提供していく民団として一層力を入れていく」と力強く述べた。活動方針は、オリニスキーキャンプやクリスマス会、キムチづくり体験などの在日同胞オリニ事業の開催、10月マダン運動会など。また兵庫韓国学園の生徒拡大につながるよう、夏季特別講座の開催も検討していく。
「閉鎖支部の不動産処分並びに取得金管理に関する建議案」については、本部執行委員会に委任する事が承認された。
奈良(李勲団長、3月24日=第64回委員会) 同胞の生活支援、韓日友好親善、次世代育成を3本の柱に新年度の活動を展開していくことを決めた。特に「オリニ土曜学校」や、韓日友好を深めていくための韓国文化公演を重視している。
滋賀(金東凡団長、3月24日=第60回委員会) 金団長は「皆さんの協力のもと、民団の在り方を再考しながら組織活動に尽力していく。真摯な意見をお願いしたい」と述べた。新年度は高齢者を対象とした「健康セミナー」や「10月のマダン」などの基本行事に加え、日韓親善協会との交流促進、韓国料理や韓紙工芸などの「韓日文化教室」も開催していく。
岡山(金成植団長、3月23日=第58回委員会) 金団長は抱負のなかで「団員および日本国籍取得同胞、新定住者の家庭訪問を通じ、民団事業への参画を促す」と述べた。併せて昨年の豪雨被害を念頭に、被災団員の復興支援と緊急連絡網の構築を急ぐ考えだ。
山口(林源玉団長、3月24日=第60回委員会) 新年度の活動方針として団員宅個別訪問の徹底を打ち出した。林団長は「韓日関係は大変だが、市民レベルでの交流は積極的に取り組む」と述べた。
佐賀(朴弘正団長、3月24日=第1回総会) 朴団長は「戸別訪問を通した同胞世帯の把握と次代を担う人材の発掘に取り組む」との考えを述べた。特に過去のオリニ事業参加者に対しては重点的にアプローチしていく考えだ。方針は今年で14回目を数える「ふれあい交流マダン」の実施、オリニ夏季キャンプ、および長崎との合同夏季オリニ交流会の開催など。
大分(呉成秀団長、3月27日=第66回委員会) 活動方針の柱は=1同胞の生活と権益擁護=2韓日友好親善=3次世代育成=4組織基盤の強化=5平和統一への寄与の5つ。呉団長は「同胞家庭への訪問活動による緊急連絡網の整備が民団再生につながる。地方参政権獲得へ粘り強く働きかけていきたい」と抱負を述べた。
鹿児島(許健石団長、3月24日=第25回総会) 昨年は6月から12月まで戸別訪問に取り組んだ。活動者は2~3人。月10~20日間かけて鹿児島市内を中心に県内各地を回った。この成果は総会出席者数にも表れて、種子島から往復3時間かけて出席した高齢の団員も見られた。
事業計画としては秋夕に合わせての「第6回親子ソンピョンづくりり大会」(9月15日予定)、10月6日に第5回韓国語スピーチ大会、伊集院美山での韓国人無縁仏慰霊祭(5月、10月)など。
宮崎(3月23日=第27回総会) 活動方針は=1戸別訪問による県本部の活性化=2高齢者慰問活動=3宮崎と韓国とのかかわりをテーマとする歴史研究会の開催など。同本部は2階会議室を地元の自治会や小学校に開放している。3月5日に李=相団長が急死したことにともなう役員改選は4月5日に続会して選出する。
香川(韓大圭団長、3月24日=第4回総会) 戸別訪問、オリニ土曜学校、夏休み親子韓国料理教室、サムルノリ教室、テコンド教室を継続する。韓団長は「次世代たちが多く集まれる行事を増やしていきたい。また日本社会からヘイトを根絶して、当然の権利である地方参政権獲得に最善を尽くす」とあいさつした。
愛媛(朴鐘東団長、3月23日=第3回総会) 90歳以上の高齢者、母子家庭、障碍者といった脆弱な境遇に置かれた団員家庭を対象とする戸別支援活動を継続していくことを決めた。朴団長は「次世代育成事業を推進し、人材の発掘に取り組む」と述べた。
高知(鄭慶文団長、3月24日=第12回総会) 活動方針は韓日親善と地域貢献を兼ねた「2019高知韓国まつり」と「韓国食文化紹介」の開催。「四万十平和の塔」慰霊訪問は今年も継続する。鄭団長は「中央本部の方針に基づき、公館とも連携しながら民団としての役割を果たすよう努めていきたい」と述べた。
(2019.04.03 民団新聞)