掲載日 : [2019-04-17] 照会数 : 7241
静岡まつり「朝鮮通信使」を再現
[ 「朝鮮通信使使節団」を先導する白頭学院中・高等学校伝統芸術部のメンバー ]
平和交流の舞台で 民団静岡
【静岡】第63回静岡まつり(同実行委員会主催)が7日まで3日間、静岡市の駿府城公園を主会場に行われた。民団静岡県本部(李宜弘団長)は6日、地域同胞と興津街づくり協議会AYUドリームの関係者70人余りで「朝鮮通信使使節団」を構成し、まつりを華やかに彩った。
「朝鮮通信使使節団」は白頭学院中・高等学校伝統芸術部(大阪市)のメンバー20人の迫力あふれる演奏と伝統の舞の先導のもと、メーン会場の静岡市役所前観覧席に到着。沿道から盛大な拍手を浴びた。
正使を務めた李団長は「朝鮮通信使は韓国と日本によって成し遂げられた平和の偉業だ。この友好の歴史を大切に継承し、今後も継続的にその価値を発信していきたい」と到着の挨拶を述べた。
静岡市側と共に使節団を歓迎した駐横浜総領事館の李明烈総領事は「平昌冬季オリンピックでは日本の皆さんから温かい応援をいただいた。今度は私たち韓国が2020年東京オリンピックの成功を祈り、応援することで両国の友好を深めていきたい」とあいさつした。
静岡市の小長谷重之副市長は「現在の静岡市のエリアが平和交流の舞台となったことを誇りに思う。今後とも実り豊かで友好的な交流が続いていくことを願い、韓国との連携を強めていきたい」と感謝の言葉を述べた。
朝鮮通信使が初めて江戸幕府に派遣されたのは1607年のこと。同使節団は徳川秀忠に国書を奉呈。その帰路、駿府城に立ち寄り、家康に謁見した。この故事を再現したのが「朝鮮通信使団」だ。
まつりの開かれた3日間で市民100万人が楽しんだ。
(2019.04.17 民団新聞)