掲載日 : [2019-06-04] 照会数 : 12099
茨城で初の組織学院…北関東3県から20人が修了
[ 茨城、栃木、群馬の北関東3県の20人が修了した ] [ 講義を受ける受講生 ]
【茨城】第238期在日同胞リーダー育成スクール(組織学院)茨城教室が同県鉾田市鉾田市箕輪の「いこいの村涸沼」で開かれた。茨城では初開催の同教室には金桂一茨城本部団長を学生長に茨城と栃木、群馬から21人が受講し、1泊2日の規定課程を受けた20人が修了した。
講義内容は民団中央本部の鄭夢周副団長による「同胞社会と民団の歴史・役割」と「宣言・綱領」を皮切りに、徐元喆事務総長の「主要事業と当面課題」、李清鍵組織局長による「在日同胞社会と民団組織の現況」「組織運営と日常活動」など。
分任討議では「私が組織のトップなら○○を実践するか?」をメインテーマに2班に分かれ、2日間にわたって意見交換を交わした。
第1班(研究長=孫弘一茨城本部副団長)ではメインテーマを「団員増員と定着を図る」とし、①若い社会人を対象にした交流行事企画②子育て世代対象の交流行事とネットワーク化③本部・支部・婦人会が三位一体となって同胞宅の戸別訪問④民団の実績と現状を団員にアピールするほか、⑤生活相談センターの事例を公開するとの行動内容を掲げた。また、民団への関心を高めてもらうため、ソフトムードなイベントを企画し、SNSを積極活用した情報提供を図るとまとめた。
第2班(研究長=張仙鶴茨城本部常任顧問)では「韓日親善、同胞の生活基盤向上」など複数掲げ、地域にある韓国関連の文化遺産を日本人にも幅広く紹介し、交流と草の根交流を図っていくことや、新定住同胞が気軽に参加できる民団の環境作りを図ることなどをまとめた。
また、国籍が多様化する同胞の実情を直視し、地方本部3機関長の就任要件(国籍)に関して、いち早く開放してほしいとの要望も提案された。
修了式後の意見交換会では参加者から「民団の歴史や実績、在日同胞社会の実情についてとても勉強になった。同胞や次世代たちのためにも率先垂範して活動しようと痛感した」と新たな決意をしていた。
また、「チコちゃんに『ボーっと生きてんじゃねーよ!』と言われた気分になった。幹部としての自覚を新たに、団務に励みたい」との感想もあった。