掲載日 : [2019-06-07] 照会数 : 6005
南官杓新大使「韓日関係改善へ全力尽くす」…民団歓迎会で意欲示す
[ 民団幹部らの前であいさつをする南官杓大使 ]
南官杓駐日大使の歓迎会が5月29日、民団中央本部が主催して都内品川区のホテルで開かれた。首都圏を中心にした民団や傘下団体、韓人会などから200余人の幹部らが、新任大使の前途を祝した。
呂健二団長は「韓日関係の悪化は私たち在日同胞にとって生活に直結する死活問題だ。外交官40年という経験を持つ南大使には、現在の両国の状況を友好親善ムードに転換してくれると信じている」と期待を込めた。
南大使は「韓日関係が困難な時期に赴任し、身が引き締まる思いだ。両国間のこのような状況は決して望ましくない。何よりも最も困難に直面しているのが在日同胞の皆さん。1日も早く打開できるよう、全力を尽くす気持ちだ」と約束した。
また、「韓日関係が重要だということは韓国政府も確固とした立場を持っている。過去史問題については最大限冷静に対応し、両国の友好・協力関係に影響を及ぼさないようにというのが韓国政府の基本的立場だが、現実はそういかず、非常に残念に思っている」と付け加えた。
さらに、「1965年国交正常化以後、韓日は多くの困難を伴いながらも、政治、経済、文化、人的交流など幅広い分野で発展してきた。そして韓半島の完全なる非核化と恒久的平和の定着、平和繁栄のため、ともに協力すべきパートナーとして、共通の認識を持っている」とし、「在日同胞の皆さんも、民間の相互理解と交流へ、今後ともさらに役割を果たしてくれることをお願いしたい」と呼びかけた。
一方で、在日同胞の多様化をはじめ、法的地位向上、ヘイトスピーチ根絶など、在日同胞社会が抱える課題についても「大使として、皆さんとともに悩み、同胞社会が発展していけるよう積極的に支援していく」と同胞との積極的な対話に意欲を見せた。 この後、李壽源民団東京本部団長の乾杯音頭で祝宴が始まった。
近畿地協でも歓迎会
【大阪】6日には、民団近畿地方協議会(協議会長=呉龍浩民団大阪本部団長)主催による南大使の歓迎会が大阪市内のホテルで開かれ、呉泰奎駐大阪韓国総領事はじめ、2府4県の民団と傘下団体の幹部ら90人が参加した。