掲載日 : [2019-06-12] 照会数 : 6867
兵庫韓商 街づくりテーマにシンポ...多文化共生の神戸へ
[ 講演する原尻英樹立命館大学教授 ]
【兵庫】兵庫で暮らしている在日同胞をはじめとするアジア系住民コミュニティーの活性化を目指すシンポジウム「なぜ、神戸にコリアタウンはなかったのか・・KOBE City型アジアンパーク創生にむけて」が1日、神戸・三宮であった。在日韓国商工会議所兵庫(趙珉一会長)が主催した。
立命館大学産業社会学部の原尻英樹教授は「多文化共生タウンの創造~在日経験と海外コリアンの生き方から学びの可能性」と題して講演。「人と人との関わりの中で多言語多文化共生社会をつくっていく、コミュニティーづくりが重要」と強調。関西大学商学部の崔相鐵教授は東京・新大久保「コリアンタウン」について問題点や課題を述べた。
続くパネルディスカッションでは登壇者が神戸での多文化共生について意見を交わした。
南京町商店街振興組合(神戸市中央区)の曹英生理事長は、「さまざまな宗教や文化など、渾然一体として存在する街が神戸」と述べ、共生社会の素地が十分にあることを強調した。社労士事務所アジールの高龍弘代表(兵庫韓商戦略研究特別委員長)は戦前の神戸新聞記事を紹介しながら「形は違えど歴史的には在日同胞が働き、生活する場としてのコリアンタウンはあった」と指摘した。
200人が参加。一社韓商連の朴義淳会長、民団兵庫本部から李圭燮団長が参席した。
(2019.06.12 民団新聞)