掲載日 : [2019-06-26] 照会数 : 12103
歴史を未来につなぐ…婦人会 相次ぎ大研修会
[ 婦人会関東Aの大研修会の開会式後ファイティングポーズ ] [ 夜の交流会では楽しい合唱も(近畿A研修会) ]
4日の「九州・四国・中国地協」から始まった在日本大韓民国婦人会(朴善岳中央本部会長)の2019年度大研修会が25日までに、東北、近畿、関東の3地協4ブロックでも開催された。婦人会の恒例事業になっている同研修会は41年目を迎えるが、今年は会創立70周年を迎えるだけに、例年以上の活気を見せている。今年のテーマは「歴史を未来に受け継ぐセミナー」とし、韓日と同胞社会で活躍する人士らを講師に韓日関係、アジア情勢などの時局問題や、草の根韓日交流、女性活動家の体験談などに耳を傾けた。
11日から3日間、秋田県仙北市田沢湖高原温泉で開かれた東北地協には約100人のオモニたちが参加し、世宗研究所の陳昌洙所長による「韓日関係」、デイリーNKの高英起編集長の「北韓の現代事情と女性パワー」の講義と民団中央本部の朴相泓副総長から来年4月に実施される韓国国会議員選挙の「在外選挙」について説明を受けた。
開会式には民団中央本部の李根茁副団長をはじめ開催地の民団秋田や山形、宮城の団長と駐仙台総領事館の朴容民総領事らが激励に駆けつけた。
近畿地協はB(18~20日=大阪、奈良、和歌山)とA(20~22日=兵庫、京都、滋賀)の2ブロックに分けて三重県鳥羽市鳥羽浦温泉で開催。両ブロックあわせて約260人の会員が参加した。
Bブロックには民団中央本部の徐元喆事務総長をはじめ、大阪本部の呉龍浩団長、奈良本部の李勲団長のほか、公明党三重県本部の中川やすひろ代表が激励にかけつけた。
徐事務総長は「研修会の歴史を未来に受け継いでいくことが大事。会員の親睦も兼ねた行事として次世代にバトンタッチしていくとともに、民団と共に尽力していこう」と激励した。
Bブロックでは、講師に徐事務総長、在日本大韓体育会関西本部の権五雄会長、「詩人尹東柱を記念する立教の会」の楊原泰子代表の3氏を招いた。
Aブロックはリンパインストラクターの中内郁子氏、浅川伯教・巧兄弟資料館の澤谷滋子館長、前青年会中央本部会長の朴裕植氏を招いた。
澤谷館長は朝鮮工芸の美に惹かれ、世界に伝えた浅川伯教・巧兄弟が残したものや人生、生き方について解説した。中内さんは、リンパを流れやすくするための方法や、肩こりや腰痛に効くリンパマッサージを伝授。笑いあふれる講義で会場は一気に和んだ。
朴さんは自身の生い立ちや経験談を交えながら、在日や民族団体(民団、婦人会)について講義し、「日ごろ味わうことができない充実感や人間関係のネットワークがある」と強調した。
関東地協A(東京、西東京、千葉、茨城、栃木、群馬)は24日から3日間、群馬県みなかみ町の水上温泉に160人余りが参加。民団東京本部の李壽源団長、中央本部の呂健二団長、青年会中央の鄭昇栄会長らが駆けつけ、オモニたちを激励した。
呂団長は「民団は今年、同胞の生活を守ること、草の根の韓日親善活動を活動方針の柱に掲げている。それを推進するためにはオモニたちの団結力が不可欠です」とした上で、「婦人会が活発でこそ、民団も元気が良くなる。これからも助け合い、在日同胞の未来のために頑張りましょう」とよびかけた。
講師には李洙勲前駐日大使夫人の李栄姫氏、日韓交流おまつり事務局長の権鎔大氏、朝日新聞論説委員の箱田哲也氏を招いた。
(2019.06.26 民団新聞)