掲載日 : [2019-07-10] 照会数 : 12246
全国1100人のオモニが学ぶ…婦人会大研修会終える
[ 締めくくりとなった中北地協の開会式で「ファイティング」と叫ぶオモニたち ] [ あいさつする朴善岳会長 ]
7ブロックで活発な論議
6月4日からスタートした、在日韓国婦人会(朴善岳会長)の全国大研修会は5日、三重県鳥羽市で開催された中北地協を最後に全7ブロックが終了した。総参加会員は約1100人となった。
関東地協B(神奈川、埼玉、静岡、長野、山梨、新潟)は6月26日から3日間、群馬県みなかみ町の水上温泉に約160人が参加。民団中央本部の金利中副団長らがオモニたちの激励に駆けつけた。
金副団長は「民団は今年、同胞の生活を守ること、草の根の韓日親善活動を活動方針の柱に掲げている。オモニたちの協力を期待している。助け合い、在日同胞の未来のために頑張りましょう」とあいさつした。
講師には李洙勲前駐日夫人の李栄姫氏、民団中央本部の朴相泓副総長、高木美智代・厚生労働副大臣を招いた。
締めくくりとなった中北地協(愛知、岐阜、三重、石川、福井、富山)には約120人が参加した。3日の開会式には、民団中央本部の任泰洙副団長、駐名古屋韓国総領事館の南宮煥副総領事、民団三重本部の殷慶基団長、公明党三重県本部の中川やすひろ代表が激励にかけつけた。
任副団長は「韓日関係が冷え込んでいるが、ヘイトスピーチ根絶へ各自治体で条例が通るよう、婦人会の協力をお願いしたい」と求めた。
殷団長も研修会の継続を称え、日ごろからの婦人会の協力に感謝した。中川代表からは、日韓友好にこれからも一層努めていくという言葉があった。
婦人会活動に尽力、貢献したとして、岐阜本部前会長の黄清子常任顧問に朴会長から感謝牌が贈られた。
翌日の講演には、民団大阪本部の金明弘監察委員長、デイリーNKジャパンの高英紀代表、裵哲恩・元民団新聞副局長を講師に招いた。
「チャレンジする婦人会に」朴会長
朴会長にとっては2期6年の任期最終年であり、創立70周年の大研修会だった。今年のテーマは「歴史を未来に受け継ぐセミナー」とした。
約1カ月間続いた研修をふり返り、「歴代会長たちが繋いできた研修会が41年目を迎えた。紆余曲折の中、ここまで続いてきたことに感無量。まさに継続こそ力だ」と思いを馳せ、「今後は地方会員の意見に耳を傾け、講師の充実化にも努めたい」と付け加えた。
また、「研修会は会員同士の親睦と和合の場であり、ネットワークを通じて会員たちが成長していく場でもある」と示しながら、「回を重ねていく中で多様化する時代に適応し、新たな100年時代をキーワードに、さまざまなことにチャレンジしながら婦人会を存続すべきだと再確認した」と感想を述べていた。
(2019.07.10 民団新聞)