掲載日 : [2019-07-24] 照会数 : 11626
組織再生へ集中戸別訪問…京都・右京支部 面談実現6割超す
[ 戸別訪問を前に気勢をあげる本支部役員 ] [ 右京支部館内の団員宅を訪問する呂健二中央団長と金政弘京都団長 ]
呂健二中央団長らも応援参加
【京都】今年度活動方針の柱でもある「ネットワークを作ろう!戸別訪問運動」が京都本部(金政弘団長)でも21日までの2日間、実施した。金団長をはじめ、同本部役員と同本部管下6支部、婦人会の役員に中央本部から呂健二団長や李清鍵中央組織局長らが加勢して土日の2日間、延べ42人で136世帯を訪問した。
今回の訪問地区は府内最大でありながらも、実質活動が停止状態だった右京支部で、組織の再生をめざす目的も含めて同支部を選択した。
戸別訪問を前に19日には結団式を兼ねた組織活性化会議を開き、士気を上げた。金団長は「近隣地方の支部復活の成功例を知り、戸別訪問に対する意識が変わった」としながら、「組織の再生に向けて、何をすべきかを今回の集中活動で足掛かりにしたい。2日間精一杯訪問し、同胞の声を聞こう」と呼びかけた。
20日、出発を前にした支部会館での出陣式で呂健二中央団長は「ある支部は団費の振り込み導入から組織が低迷化したと聞く。やはり組織の基本は団員とフェース・トゥ・フェースで接すること。2日間、団員との絆を深めるためにも中央とともに頑張りましょう」と激励し、自らも戸別訪問に馳せ参じた。
活動者は2日間、4チームに分かれて分担地区の同胞宅を訪れた。2日間で136軒を訪問したが、面談が実現したのは84軒。面談率は6割以上と予想以上に高い結果となった。これは土日を活用したことで功を奏した。
同支部では10年ほど前から活動が低迷した。面談した団員らは「過去、団費集金以外の訪問は初めて」「団員の安否を確認する活動には共鳴するし、ありがたい」「在日同胞の生活を守るためにも民団が必要。ぜひ支部を立て直してほしい」と期待を寄せていた。
また、悪化が続く韓日関係を憂慮し「こんな時こそ民団が両国の懸け橋としての役割を果たすべき」との声も相次いだ。
2日間の集中活動を終えた後の総括会議では「中央本部の団員との接し方を見て、とても参考になった」との声や、「団員名簿の大半が古すぎるのが実情。それだけ、支部が団員を把握していない証拠。今回の戸別訪問を教訓にしっかり名簿整理をすべき」と活動者から反省点を述べあった。
また、今月6、7日に東京で行われた「地域指導者ワークショップ」で京都チームが体験参加した「戸別訪問ロールプレイング」によって戸別訪問をやってみようとモチベーションが上がったとの声も聞かれた。
金団長は「団員さんを訪ねてこそ、良しにも悪しにも民団に関心を持っていることを実感した。今後も全支部が一つになって『オール京都』で支部復活をめざしたい」と意欲を見せていた。
(2019.07.24 民団新聞)