掲載日 : [2019-07-23] 照会数 : 11511
「組織強化へ英知結集」大阪本部 300人の大研修会
[ 民団大阪本部の「組織強化大研修会」 ]
【大阪】民団大阪本部(呉龍浩団長)は、多様化する同胞社会において民団の必要性、役割を今一度再確認し、組織強化につなげようと20日、大阪韓国人会館で「組織強化大研修会」を開催した。本部、支部の役員をはじめ、婦人会、青年会ら傘下団体幹部合わせて約300人が参加した。
呉団長は「民団は何なのか、役割は何なのか、なぜ必要なのかを理解し、モチベーションを上げてもらいたい。活力ある民団に再生し、新たに創造していくことが私たちの大きな責務だ」としながら、「皆さんの英知を結集し、一致団結して新しい同胞社会を作ろう」と呼びかけた。
民団中央本部の呂健二団長も、「東日本大震災をはじめ、昨年の西日本豪雨など、自然災害の度に民団は即座に団員の安否確認に回り、団員や地域住民に救援物資を届けた。民団はまさしく団員の拠り所だ。同胞家庭を回り、絆をしっかり深め、人間関係をしっかりと持つことが民団の仕事だ」と強調しながら、「民団がこれまで培ってきたことをしっかりと頭に叩き込んで、自信をもって組織活動につなげてほしい」と激励した。
講演はまず、鄭夢周中央副団長による「内外情勢と民団の役割」でスタート。冷え込む韓日関係をふまえ、「民団は韓日の懸け橋として、未来志向的な協力関係を訴え続け、草の根民間交流を一層展開しよう」と述べた。
つづいて、「在日同胞と民団の歴史」では、民団がめざしたものとその成果、民団の組織的性格などを説明した。
第2講演は徐元喆中央事務総長による「民団の歴史と理念」。
徐総長は創団以来、歴史の節々で明示されてきた7次にわたる民団の宣言をはじめ綱領と主要活動についてを解説。特に綱領については、「在留同胞」を「在日同胞」に、「国是遵守」を「国是具現」に、新たに「日本地域社会の発展を期する」を追加した経緯を説明した。
最後に「民団はこれまで様々な運動を通じて在日同胞の権益を獲得してきた。団結した組織の力があったからこそできた。だからこそ民団は必要であることを胸に、これからも尽力していこう」と締めくくった。大阪本部の呉時宗副団長の閉会辞のあと、茶菓会で参加者たちは意見を交換しあった。
(2019.07.24 民団新聞)