掲載日 : [2019-10-25] 照会数 : 6560
深まる韓日のふれあい…「10月マダン」各地で続く
[ 50人を前にキムジャンを実演(民団長野本部) ] [ 佐賀の「ふれあい交流マダン」 ] [ 玉入れを競う宮城の運動会 ]
秋の深まりとともに各地で「10月のマダン」が真っ盛り。団員ばかりか日本人も多数迎え、韓日親善交流を楽しんだ。
◆キムジャンを実演…民団長野本部
【長野】民団長野本部(金龍洙団長)は従来の「KOREA市民祭」を「日韓親善交流おまつり」と改称して19日、同本部会館と隣接する駐車場の2か所で開催した。長野県日韓親善協会(萩原清会長)との共催。
午前中は在日2世の作家、康熙奉さんが「韓国時代劇をもっと楽しむための朝鮮王朝の歴史解説」と題して講演。会場は韓流ドラマファン150人で埋まり、立ち見も出た。
午後からは金美恵子事務局長自ら講師を務め、2年ぶりとなるキムジャン大会を開いた。定員50人の枠は事前予約で早々と埋まった。参加者は身を乗り出さんばかりにして金事務局長の説明に耳を傾けていた。
駐車場では民団と各傘下団体などが「韓国屋台村」を設けた。金団長は売上金の一部を台風19号で被災した県民に義援金として贈ることを検討している。
◆屋内で運動会…民団宮城本部
民団宮城本部(金政郁団長)は19日、仙台市秋保森林スポーツ公園体育館で「運動会」を開催した。県日韓協関係者、日本の韓国語講座受講生を含め120人が楽しんだ。
競技種目は玉運び、パン食い競争、玉入れ、綱引きなど。子どもからお年寄りまでチーム一丸となって汗を流した。食事は婦人会宮城本部がメーンのバーベキューのほかチゲ、トッポッキなどを用意した。最後は新米や韓国食品などが抽選で全員に配られた。
◆同胞・県民が一体に…民団鳥取本部
【鳥取】民団鳥取本部(黄龍也団長)は12日、県中部倉吉の公共施設「伯耆しあわせの郷」で開催した。暴風雨の中、主催者も驚く同胞・県民120人が集まった。
食卓には「倉吉韓食倶楽部」がナムルや茹で豚など韓国料理10種類近くを用意し並べた。隣県の島根からやってきた韓国舞踊の会が華麗な舞を披露。バルーンアート・パフォーマーのさと原人さんは風船を使った妙技で子どもたちを楽しませていた。
県から野川聡統副知事が参席した。
◆新定住者も感嘆…民団佐賀本部
【佐賀】佐賀市呉服元町の「656(ムツゴロウ)広場」は20日、韓国の食や文化を求める市民でにぎわった。民団佐賀本部(朴弘正団長)の「第14回ふれあい交流マダン」は韓日両国をつなぐイベントとして地元にすっかり定着している。
市民はステージで繰り広げられる躍動感あるサムルノリを楽しみ、婦人会やスタッフの準備したチヂミやトッポッキなどの屋台料理に行列を作った。韓服試着コーナーも人気を呼んだ。初めて会場に足を運んだというある新定住者は「民団はこんなイベントをしているんだ」と感心した表情を見せていた。
朴団長は「身近な韓国文化を伝える民団の評価が向上しているのを感じる」と語るなど、確かな手ごたえを感じていた。
(2019.10.24 民団新聞)