掲載日 : [2019-11-15] 照会数 : 6320
「10月のマダン」ラストステージ…各地で多彩な企画
[ 会場を練り歩く子どもたちによる阿波踊り(千葉) ] [ 参加者が一体となった農楽のフィナーレ(埼玉) ] [ 子どもも大人も一緒に徒競走 ] [ 15組18人が韓国語の歌で自慢の喉を競い合った広島のノレチャラン ]
各地で「文化の秋」を彩ってきた「10月のマダン」が一段落した。
民団千葉…韓日双方出演者、多彩な演芸披露
【千葉】民団千葉本部(高炳佑団長)の「日韓友好のマダン」は韓日双方から出演者が代わる代わる特設ステージに立ち、演芸を競い合った。3日、千葉市中央公園に市民多数が詰めかけた。
演目は「土曜学校」に通うオリニたちによる合唱、K‐POPダンス、ハワイアンダンスや沖縄民謡、浅草サンバなどバラエティ‐豊かな構成。阿波踊り浅草雷連のグループは小雨をものともせず元気な演舞で会場を練り歩いた。県日韓親善協会は台風15号被災者への義援金を募って回った。
開幕式には地元選出の国会議員のほか県議会と市議会からも多数の来賓が顔をそろえた。民団中央本部からは呂健二団長が参席した。
民団埼玉…高麗神社境内でサムルノリ躍動
【埼玉】渡来人ゆかりの高麗神社(日高市)でナグネグループが10月27日、サムルノリの音を青空に響かせ、「民団埼玉韓日友情祝祭10月のマダン」の開幕を宣言した。境内は七五三シーズンとあって参拝の家族連れでにぎわっていた。
カラオケ大会は4支部から代表各2人ずつが出場しての対抗戦だった。婦人会中央支部がデコレーション入りの団扇を手に応援し、舞台前ではダンスパフォーマンスも。ノリのいいトロットの名曲「無条件」が始まると歌手に割りばしに挟んだ1000円札の祝儀を届ける人も見られた。
審査の結果、川口支部が1位に。ユンノリ大会のトーナメント戦と併せ、ダブル優勝に輝いた。オリニにはビンゴゲームでビンゴした順にお菓子が配られた。
フィナーレではナグネグループが農楽で境内いっぱいに躍動。観客も一緒になって踊りだした。
民団西東京…北送60年テーマ韓日人士が交流
【西東京】民団西東京本部(全實団長)は10月24、25の両日、千葉県鴨川市小湊で「10月のマダン韓日交流会」を開催。民団と親交の深い日本人市民と北送60年をテーマに意見交換を行った。
当時を知る団員からは「総連がしつこく『帰国事業』にと勧誘に来たのを覚えている」「兄弟が北に行った。日本からいくら送金したかわからないくらいだ」という声が聞かれた。
民団兵庫…神戸教育院と運動会を共催
【兵庫】兵庫県韓国学園連合文化祭「10月マダン」は10月26日、神戸市長田区の若松公園で行われた。
民団兵庫本部(李圭燮団長)と神戸韓国教育院(宋賢美院長)が主催し、第20回から運動会と文化祭を交互に開催している。24回目の今年は運動会だった。
民団や傘下団体、韓国学園の生徒や留学生、オリニら300人が参加。障害物競走や個人競走、防災企画の水消火器の的あて競走のほか、大縄跳びや靴とばし、大玉ころがしなどのプログラムに挑んだ。
また、韓国語学習の成果を発表する「白日場(ペギルチャン)」も行われ、優勝者には日本と韓国を往復できる航空チケットが贈られた。
民団広島…韓日友好願いノレチャラン
【広島】民団広島本部(李英俊団長)は10月26日、広島市内のゲバントホールでカラオケ大会「ウリノレチャラン」を開催した。出場者の年代は小学生から80代までと幅広く、15組18人が韓国語の歌で自慢の喉を競い合った。
このうちの半数以上を韓国語講座の受講生をはじめとする日本人が占め、韓日友好を願うという趣旨にふさわしい「10月のマダン」となった。1等賞には金秀姫(キムスヒ)さんが選ばれた。
観覧席は応援に訪れた150人で埋まった。審査発表後には広島‐ソウル往復航空券が当たる抽選会も行われた。
2部では地元出身の益田さかえさんによるミニコンサートや民団豊田支部「メアリ会」のプチェチュム、高校生ダンスチームによるK‐POPダンス公演があった。
(2019.11.15 民団新聞)