掲載日 : [2019-12-14] 照会数 : 7375
岡山と熊本、ハンセン病療養所慰問し中央本部見舞金を伝達
[ 岡山の療養所を慰問した鄭夢周民団中央副団長 ] [ 恵楓園を慰問した民団熊本本部の役員ら ]
【岡山】民団岡山本部(金成植団長)と婦人会岡山本部(金愛子会長)は3日、民団中央本部の鄭夢周副団長とともに、瀬戸内市の国立ハンセン病療養所長島愛生園と同邑久光明園を慰問した。
一行はそれぞれの同胞互助会を訪ね、激励の見舞金を手渡した。
「槿友会」(長島愛生園)の林会長は13歳の時に入所した。「当時は後遺症や偏見・差別などで苦しい生活を強いられてきたが、療養所内の同胞が互いに慰めながら懸命に生きてきた。今は地域の同胞たちが訪れてくるのを楽しみにしている」と笑顔を見せた。
邑久光明園の花村慶子会長(韓国名=許慶子)は「7歳で入所して間もなく大阪大空襲で両親と兄妹を亡くした。成人してから療養所で知り合った男性と夫婦になったが、その後旦那も持病で亡くなり、一時期は心身ともに不安定な状態が続いた。当時、周りの同胞たちの支えが大きな力となった」と振り返った。
鄭副団長は「みなさんの過去の話を聞き、胸を締めつけられる思いで、言葉が出てこなかった。悲しさと苦しさを背負いながらも、今なおたくましく生きている姿は、在日社会が忘れてはならない歴史だ。ぜひ、また会いに来たい」と語った。
民団熊本でも
【熊本】民団熊本本部(金泰汶団長)は10日、合志市にある国立療養所菊池恵楓園を慰問。お土産の韓国海苔と民団中央本部からの見舞金を伝達した。同園にはハンセン病の根治後もさまざまな後遺症に苦しむ同胞5人が療養生活を送っている。
(2019.12.13 民団新聞)