掲載日 : [2021-05-12] 照会数 : 4993
アイヌ、部落差別テーマに民団鳥取「在日講座」
[ 「在日講座」で講演する河原清夫さん ]
【鳥取】民団鳥取本部(黄龍也団長)は4月24日、アイヌ、部落差別をテーマとした3部構成の勉強会「第52回在日講座」を開催した。
第1部では、アイヌの民族衣装を着た河原清夫さんが、アシスタントの山本朝子さんとともに歴史的経緯や日本の同化政策、文化と言語の抹殺、100年も続いた「旧土人保護法」について批判した。なかでも「『ニーハオ』や『アンニョンハセヨ』は知ってても、アイヌ語のあいさつ『イランカラプテ』を日本人は知らない」との言葉は参加者の心を打った。
第2部では部落解放同盟のリーダーの一人である坂根政代さんが、コロナ禍のなかでのインターネットなどを使った最近の部落差別事象を取り上げ、法文化による差別を規制する制度の必要性を訴えた。
最後に大東文化大学の一盛真教授と民団鳥取本部の薛幸夫常任顧問が総括的な議論を行った。
(2021.05.12 民団新聞)