掲載日 : [2004-05-12] 照会数 : 4879
今春の建国高校卒業生 大学進学率「8割」(04.5.12)
韓国と日本合わせ
夜10時まで補習指導も
【大阪】白頭学院建国高校の今年の卒業生で日本の大学を受験していた17人が全員、現役で国立の高知大学をはじめとする著名大学への進学希望を実現させていたことがこのほど明らかになった。学校側が昨年4月から取り組んできたきめの細かい進路指導が実ったものとみられている。
同高校の03年度卒業生は31人。このうち日本国内の大学に17人、高麗、延世といった本国の大学に7人が合格した。学校側によれば、トータルして現役受験生による大学合格率は「83%」に達したという。そのほかの卒業生たちは専門学校に入学、ないしは就職の道を選んだ。
同高校は以前から生徒の進路希望を実現させるため、「特進クラス」を設けて1年生から朝8時開始の1日7時間授業を組むなど様々な取り組みを行ってきた。これらに加え、昨年4月からは第2・4土曜日に補習授業を実施。さらに5月に入るや、平日にも3年生の希望者を対象に担当教師が夜10時まで居残り、ほぼマンツーマン体制で指導にあたってきた。
ただし、受験一辺倒の教育かというとそうではない。受験期を迎えても韓国語などの民族教科カリキュラムは従来どおり時間をかけて実施している。
同高校の李鐘建教頭は「進学率のアップは保護者のニーズに応えたもの。韓国語を勉強していても進学は心配ないという実績を示したかった」と話している。
これまで3年生に限っていたこの特別補習は5月から1年生まで広げ、講座方式でさらにきめ細かく実施している。
(2004.5.12 民団新聞)