掲載日 : [2004-06-09] 照会数 : 7885
民族学級開設2校で「親も学びたい」 生野の巽南小と東桃谷小(04.6.8)
[ 大阪市内96番目となる巽南小民族学級 ]
【大阪】生野区にある大阪市立巽南小学校(北村陽一校長、児童総数473人)で2日、民族クラブが開講。全学年から在日同胞の在籍児童9人が参加した。担当の民族講師は呉洋子さん。
北村校長が朝礼で全校生徒に呉さんを紹介した際には同胞児童たちが呉さんを囲み、「僕のお母ちゃん、韓国人やで」「うちのお父さん、韓国人」と誇らしげに打ち明けたという。この光景を目の当たりにした北村校長は「9人でスタートするが今後は増えるだろう」と期待している。
保護者会代表の在日2世の金智子さんは「親も共に学びたいので、サムルノリの会ができたらいい」と述べた。
巽南小民族クラブは市内で96番目の民族学級・民族クラブになる。
■□
1年がかり準備 生野・東桃谷小
【大阪】巽南小に先立って東桃谷小学校(松岡道男校長、児童総数285人)でも5月14日、民族クラブが開講した。
東桃谷小民族クラブは松岡校長が昨年4月の赴任直後から開設に向けて取り組んできた。これまで3回にわたって大阪市教委と民族講師会から講師を招いて事前学習を行い、PTA実行委員会と地域連合会へも理解を求めてきた。
2月に実施した「民族クラブ体験会」には在日同胞のオリニ20人余りが参加した。この後、正式募集したところ韓半島にルーツを持つ日本籍児童も含めて22人の参加が決まった。松岡校長は「これで大丈夫。開設できる」と確信を持ったという。
担当の民族講師は孫和美さん。
(2004.6.9 民団新聞)