掲載日 : [2004-06-30] 照会数 : 4056
高齢者介護支援でスクラム 「ハナネット」が発足(04.6.30)
[ 大阪での設立総会であいさつする金永子共同代表 ]
各地から28団体参加
【大阪】在日同胞高齢者のための社会福祉サービスに取り組んでいる各地の同胞団体・個人が26日、大阪市内のドーンセンターで「在日コリアン高齢者生活支援ネットワーク・ハナ」を発足させた。介護保険制度のスタートを前後して在日同胞高齢者に対する生活支援への取り組みは全国的に広がっているものの、既存組織の枠組みを超えての連携はこれが初めて。
設立総会には東京、愛知、大阪、京都、兵庫などの各地で実践に取り組んでいる28の団体が参加した。討議のうえ今後の活動方針として各会員の抱える課題を持ち寄っての事例研究と情報交換、シンポジウムの開催、同胞高齢者と障害者の無年金訴訟に対する支援などを決めた。
共同代表には金永子(四国学院大学社会福祉学部教員)、鄭禧淳(NPO法人京都コリアン生活センターエルファ理事長)、尹基(社会福祉法人こころの家族理事長)の3氏を決め、このほか運営委員として10人を選んだ。
共同代表の1人で在日2世の金さんは「将来は常勤のスタッフを置き、研修や出版活動にも取り組めるようなセンターをつくれたらいい」と抱負を語った。
同胞高齢者支援ネットワークの発足のきっかけとなったのは、社団法人大阪国際理解教育研究センター(鄭早苗理事長)が02年5月、大阪市内で在日同胞高齢者の介護問題をテーマにシンポジウムを開いたことから。参加者のなかからそれぞれの経験と蓄積を共有しようとの話が持ち上がり、この日まで計9回の準備会合を開いてきた。
事務局への問い合わせは(電話075・693・2550)。京都コリアン生活センターエルファの朴承進さんまで。
(2004.6.30 民団新聞)