掲載日 : [2004-07-21] 照会数 : 6227
「つくる会」教科書阻止へ 青年会が行動宣言(04.7.21)
今年新設される中高一貫校の都立白鷗高校で「新しい歴史教科書をつくる会(以下、つくる会)」が主導した歴史教科書(扶桑社発行)が採択される可能性が高いことを受け、在日韓国青年会中央本部は15日、記者会見を開き採択に断固反対して行く立場を明らかにした。この日の会見には、内外の記者約30人が参加した。
「つくる会」の歴史教科書は、侵略戦争を肯定的に記述するなど偏向した内容が各界各層から反発を呼んでいる。
青年会の壽隆会長は会見で「右傾化を促す思想運動の流れが子どもたちに押し付けられようとしている。植民地支配によって生まれた在日韓国人の青年団体として、この動きを危惧している。『人権と平和』を守り『友好親善の発展』を願う観点からも決して見過ごせない」と強調した。
都立白鷗高校での教科書採択は05年の一斉採択に先立って行われるもので「つくる会」はこれを前哨戦と位置づけている。
青年会は今後、教科書問題対策委員会を中心に、東京都教育委員会への不採択の申し入れ、市民団体とのネットワークや各教育関係団体との協力強化を進め、不採択に向けた態勢づくりに本腰を入れる方針だ。
(2004.7.21 民団新聞)