掲載日 : [2004-07-28] 照会数 : 5162
被災同胞救援へ募金活動取組み 福井集中豪雨で地元民団本部(04.7.28)
[ 民団福井県本部の金団長(左)に見舞金を手渡す中北地協の各団長 ]
【福井】18日から19日にかけて福井県地方を襲った集中豪雨の被害に対して民団福井県本部は23日、支部団長を集めて「福井水災対策会議」を開き、その場で対策委員会を構成、県下同胞の被災状況を把握するとともに、被災同胞に対する募金活動や生活支援を行うことを決めた。
床上浸水が24件
民団福井県本部が21日現在でまとめた同胞家庭の被災状況によると、床上浸水が福井市内で23件、鯖江市内で1件の合わせて24件、床下浸水が福井市内の3件であると判明した。
「自然災害の脅威を思い知らされた」と語る金鎮煕団長宅も床上67㌢という被害にあったが、率先して被災対策の陣頭指揮をとった。
対策委員会では何よりも被災者を激励し、生活を支援するための基金を集めることが急務であるとして有志を対象に募金活動を進めることにしている。集まった募金は慰問金として伝達する。
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民団中北地協が見舞金
民団中北地協管内の愛知、岐阜、三重、石川、富山の団長らは23日、民団福井県本部を訪れ、見舞金を伝達した。
中北地協の団長らは被災地域の直接の見舞いを要望したが、道路規制のためできなかった。福井駅南側の泥だらけの家、車、家財などが目につく状況を目の当たりにした愛知県本部の梁東一団長は、愛知県を襲った00年9月の集中豪雨の被害を思いおこし、「迅速な支援活動が重要だ」と強調した。これに対して民団福井本部の金団長は「現在、組織をあげて被害状況を調査中だ。一日も早い復興をめざす」と述べ、お見舞いに対し、謝意を表した。
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民団新潟 被害団員宅を慰問
一方、新潟県本部管内の同胞宅被害は、床上浸水が2件、土砂が流入した床下浸水が1件だった。本部の李鐘海団長と金振謙事務局長は21日、中越支部の元甲洙支団長とともに、水害の被害にあった団員宅を訪問、復旧作業に汗を流している団員たちを激励し、見舞金を渡した。
また、日本政府が21日に激甚災害法の手続きを指示した福島県下では、福島県本部が状況把握に努めたが、同胞の被害は見あたらなかった。
(2004.7.28 民団新聞)