掲載日 : [2004-08-18] 照会数 : 4504
<民団宮城>「百済人望郷の碑」除幕 産金地の湧谷町に(04.8.18)
[ 碑を除幕する民団宮城の金団長ら関係者たち ]
【宮城】「百済人望郷の碑」除幕式が12日、宮城県湧谷町の天平ろまん館前で開かれ、民団宮城県本部の3機関長や駐仙台韓国総領事館の金一萬総領事、同町の大橋荘治町長ら約100人が参席した。
同町は日本初の産金地として知られるが、749年当時、産金技術に貢献したのは百済からの渡来人だった。金善龍団長は献辞で「韓日友情の年を来年に控えた今、W杯や韓流など韓日文化交流が盛んだが、古代の日本に果たした韓流の存在も忘れてはならない」と往時に思いをはせながら語った。除幕にこぎつけたのは、碑建立の実行委員長を務めた金正吉議長の7年余りに及ぶ行政交渉の結果だ。「1300年近くも前、望郷の念にかられながらもこの地に果たした先人の功績を後世の両国民に伝えたかった」と前置きし、「町有地を民間人に提供してくれた町の英断に感謝する」と謝意を表した。
参列者全員が碑に向けて献花をした後、代表者らによる記念植樹が行われた。また、2部の韓日親善交流会では、韓国・扶余との姉妹提携などの貢献が大きいとして、大橋町長に駐日大使からの感謝状が贈られた。
(2004.8.18 民団新聞)