掲載日 : [2004-08-18] 照会数 : 5251
<民団北海道>来春、デイ施設開設 要介護同胞113人・実態調査終える(04.8.18)
[ 聞き取り調査を行う玉基性事務局長(右) ]
【北海道】民団北海道本部は来春から民団会館でデイサービス(通所介護事業所)施設の開設をめざしている。サービスの対象となる札幌直轄部管内に居住する同胞高齢者からの聞き取り作業もほぼ終え、これから具体的な計画作成を急ぐ。
韓国会館を利用
札幌直轄部は市内とその周辺の江別市、北広島市、当別町をカバーしている。同本部によれば、管内に居住する65歳以上の同胞お年寄りたちは213人。このなかから介護が必要とみられる113人を抽出し、地域同胞の実情に詳しい卞東運・民団北海道本部元直轄部長の案内のもと、戸別訪問を通じて具体的にどのようなサービスが求められているのかを聞き取り調査してきた。
調査の結果、比較的元気で「通所介護事業所ができたら利用したい」と答えた同胞は約6割にのぼっていた。足腰が不自由なお年寄りからも5人が、「送迎さえあれば行きたい」との意思表示をしていたという。
場所は会館内の一部フロアを改装して使用することが決まっている。開設にあたって北海道では法人資格取得が義務づけられているため、NPO法人取得ないしは有限会社を立ち上げる方針。今後とも北海道石狩支庁福祉課の指導を仰ぎながら早ければ来年の5月にもオープンにこぎつけたい意向だ。
民団北海道本部の朴平造団長は「民団はもう老人福祉を避けて通れないところまできている。デイサービスを始めることで民団組織の活性化にもつなげていきたい。できれば多くのボランティアの協力も仰ぎたい」と話している。
(2004.8.18 民団新聞)