掲載日 : [2004-09-15] 照会数 : 5347
アジア圏で増加目立つ 韓国語能力試験出願者(04.9.15)
韓流効果…日本地域で6185人
韓国政府の認定する韓国語能力試験が11、12の両日、世界16カ国で一斉に行われた。最終的な受験者数の統計は明らかになっていないが、教育人的資源部が9日までにまとめた受験予定者数は、前年比44%増の1万7531人だった。国別では日本や中国、ベトナムなどのアジア圏での増加が著しかった。
なかでも日本国内ではここ数年、受験者数が増加の一途をたどっている。出願者が初めて2000人を突破したのが00年のこと。02年には3700人を数え、03年には4986人と、初めて5000人の大台に迫る勢いを見せた。今年は6185人と、前年対比で24%の増加ぶりだった。
地域別に見ると東京や大阪などの大都市での伸びが大きく、東京では昨年の1600人が2000人に増えた。学校や講習会場などから団体で申し込む例も目立った。
日本で試験の実施主体となった韓国教育財団は「韓国ドラマ『冬のソナタ』の影響から韓国語に興味を持つようになり、勉強を始めた人が増えているようだ。受験者はこれからも増えるでしょう」と分析している。このほか、中国は2737人で前年比170%増、ベトナムの658人は同じく176%増だった。
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実力試しまず1級で
大阪会場 受験者に聞く
【大阪】大阪での試験会場となった大阪芸術短大で受験者の声を聞いた。
豊中市在住の日本人女性(45)は、ドラマ「冬のソナタ」がきっかけで関西韓国文化院の「語学堂」に通うようになった。受験クラスは初心者向きの1級だが「今回初めての試験で緊張している」と語った。
兵庫県伊丹市から参加した日本人女性(37)も「冬のソナタ」を見てから民団伊丹支部の韓国語講座に通うようになったという。「難しいけれど習っていくうちにだんだんと楽しくなってきた。支部で習ってきた実力を試してみたい」と意欲的だった。
建国高校3年の同胞女性=大阪市浪速区在住=は最難関の5級にチャレンジ。「将来は韓国語の通訳ができるほどになれたら」と目を輝かせていた。建国小学校6年の弟は昨年、1級に合格した。今年は2級に挑んだ。
(2004.9.15 民団新聞)