掲載日 : [2004-09-29] 照会数 : 7893
同胞・市民が決起集会 つくる会教科書採択阻止へ(04.9.29)
東京都教育委員会が来年開校する都立中高一貫校の教科書として「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史教科書を採択したことに抗議する市民集会が16日、台東区内の公立小学校で開かれた。
主催したのは都立中高一貫校での「つくる会」教科書採択を阻止する東京ネットワーク(吉田好一代表)。230人が参加した。
席上、青年会中央本部の金宗洙さんは「民族的劣等感を誘発するような歴史教科書を認めるわけにはいかない。在日の歴史とはすなわち日本の歴史でもあり、在日の歴史を守りぬき、正しく伝えていくことが在日の青年としての使命だ」と語った。
民団東京本部の鄭文吉国際部長は「私たちは平和を訴えていく。なぜなら私たちは、先の戦争で辛酸を味わった生き証人だからだ」と話した。
「白鷗有志の会」の同校卒業者の女性は「あとで軍国主義の片棒を担いだ高校出身者だと後悔したくない。後輩たちにも後悔させたくない」と述べた。
子どもと教科書全国ネット21の俵義文事務局長は「戦争を目指す動きにストップをかけるために、北海道から沖縄まで隅々で採択反対の運動をしていく必要がある」と強調した。
集会の最後に「『つくる会』の歴史教科書を決して採択させない運動を広く起こしていく」とするアピールを採択した。
(2004.9.29 民団新聞)