掲載日 : [2004-10-06] 照会数 : 5496
「在日史講座」11月から 講演内容を「教科書」に(04.10.6)
民団大阪で全4回
『在日コリアン歴史教科書』(仮称)作成のための「在日史連続講座」が、来月から大阪市北区中崎の大阪韓国人会館2階講義室で始まる。民団中央民族教育委員会(李英秀委員長)では講義内容を録音し、起こしたものを来年6月に出版予定の『教科書』の原稿としていく。
講座は全4回。第1回の講演は解放前史ともいうべき内容で『教科書』の第1部に収録する。主に在日の渡日史と定着過程にふれる。第2回は解放から阪神教育闘争に至る時代で、同じく第2部の予定。第3回は在日の定住意思が明確になる70年代の日立就職差別闘争から今日の地方参政権獲得運動に至るまで。これは第4部に入る。第4回の韓日会談前後の講義は第3部に収録される見込み。『教科書』はA四判200㌻前後の高校生向け副読本。写真や図表を多用したビジュアルな内容を目指している。市販もされる。
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解放前から70年代〈講義の日程〉
◆第1部「在日コリアンはどのようにして形成されたのか」姜徳相・滋賀県立大学名誉教授‐11月13日◆第2部「祖国の解放と在日コリアン」姜在彦・花園大学客員教授‐11月20日◆第3部「定住化の進展と民族差別撤廃運動」朴一・大阪市立大学教授‐12月4日◆第4部「韓日国交正常化と在日コリアン」金敬得弁護士‐12月11日。時間は午後6時から8時まで。各講座とも受講料500円(高校生は無料)。申し込みは民団大阪府本部文教部(℡06・6371・7331)。
(2004.10.6 民団新聞)