掲載日 : [2004-12-01] 照会数 : 4855
「生きる力」同胞子弟に 教師用実践集を発行(04.12.1)
民族講師会
新たに中学版
【大阪】大阪市民族講師会はこのほど、韓半島にルーツを持つ中学生のいる学校現場で活用できる教師用の実践事例集、冊子『共に生きる‐民族教育の充実を目指して』(A4版42㌻)を発行した。
この冊子は在日同胞子弟が中学校の3年間でどうしたら「生きる力」を身につけられるかとの観点にたち、標準的なカリキュラムを収めている。民族学級のない学校や、韓半島にルーツを持つ子どもたちのいない教育現場でも、多民族多文化共生の観点から総合学習などでの活用が期待されている。
教育内容は「ウリマル」「社会」「センガッケーボジャ(考えてみよう)」「生活」「音楽」「美術」「特別活動」の7分野で年間総時数は30時間。各教育内容について、中学校の3年間ですべての教育内容を学習できるよう、3つのパターンを例示。各パターンごとに具体的な題材名と目標、実践事例を掲げている。
大阪市民族講師会がこうした手引きを発行するのは、02年11月の小学校版実践事例集『共に創る』に続いて2冊目。
(2004.12.1 民団新聞)