掲載日 : [2004-12-22] 照会数 : 4409
<兵庫版>阪神淡路大震災から10年 長田で追悼集会(04.12.22)
[ 黒田福美さん ]
来年1月22日 婦人会の炊き出し再現も
阪神淡路大震災から10年を迎えるにあたって、民団兵庫県本部はあの大震災で犠牲になった人びとを追悼するとともに、地域との共生を新たに誓う「震災10年、追悼と共生・共栄の集い」を来年1月22日、JR・神戸市営地下鉄、新長田駅前のピフレ広場とピフレ会館の2会場で開催する。婦人会が炊き出しを行うほか、30もの諸団体が参加し、さまざまなイベントを催す。
「共生」の誓い新たに
10年前の阪神淡路大震災では同胞112人をはじめ、全体で6401人という考えられないほど多くの犠牲者を出した。来年1月はあの日から10年の節目にあたる。
当時をいま一度想起し、苦い、悲しい体験を風化させないため、ピフレ広場において午前11時から婦人会兵庫県本部が「助け合いの炊き出し」を再現し、無料で温かい「トック」を来場者にふるまう。
11時30分からは犠牲者の追悼式を行う。この追悼式には遺族関係者をはじめ、羅鍾一韓国大使、金宰淑本団中央団長、井戸敏三兵庫県知事、矢田立郎神戸市長ら、各界各層の来賓の出席が予定されている。
追悼式終了後は、災害は民族・国籍を超えて襲ってくるという体験から、われわれ在日韓国人も地域住民の一員として地域への協力を一層強めようという意志を明らかにするため、「共生・共栄の集い」を開催する。
この集いには広場のステージで本団以外にも、この趣旨に賛同する外国人団体、その支援団体、地元の日本人団体、それに金剛学園の生徒ら10余団体が民族舞踊や楽器演奏を披露する。また同じ広場で民団、及び婦人会の各支部、それに外国人団体、その支援団体約30団体が民族料理や民俗グッズの販売を行うことになっている。
ピフレ会館の会場では午後2時から、「学ぶ、多文化なまちづくり」と題するシンポジウムを開催する。
韓国通でもあり、震災時にはボランティアを買って出た女優の黒田福美さんが「震災で感じたこと、思ったこと」と題する基調講演を行う。
なお雨天の場合は、追悼・共生セレモニー、黒田福美さんの講演、シンポジウムのみピフレ会館大ホールで開催する。
【ステージ出演団体】
婦人会本部コーラス部、宝塚韓国学園コーラス部、オリニソダン、朴元とその仲間、金剛学園小学校、金剛学園中・高校、東方文化芸術団、韓国語コントコンビ・チング、宝殿中学ブラスバンド、ポトワ、日本モンゴル白樺協会、アスタ新長田スティルパン振興会ほか。
【ピフレ広場出店団体】
韓国婦人会本部、民団兵庫支部、民団東神戸支部、民団西神戸支部、金剛学園PTA、金剛学園教職員、NGOベトナムインコウベ、ギリシャ交流協会、ワールドキッズコミュニティ、インドクラブ、フェアートレードサマサマ、ペパップ、海外青年協力隊、関西ブラジル人コミュニティ、アジアこどもひろば、アジア女性自立プロジェクト、タイクラブ、ピータンハウス、日本モンゴル白樺協会、社会福祉法人ながたひろば、高齢者サービスハナの会、オリックス、ヴィッセル神戸ほか。
(2004.12.22 民団新聞)