掲載日 : [2005-01-01] 照会数 : 6023
韓日の友好願い壁画 北九州でお披露目(05.1.1)
[ 金さん(左)の描いた下絵に色塗りする児童たち ]
民族講師が監修
【福岡】北九州市立足立市民福祉センター(三田美智子館長)前のブロック塀にこのほど韓日友好の壁画が完成した。近隣の北九州市立足立小学校で民族学級講師として国際理解教育に貢献している金東和さん(78)=小倉北区=が監修した。
壁画は高さ2㍍、幅40㍍の塀に描かれた。足立小学校の戸田義晴校長をはじめ数人が金さんの描いた下絵を壁画に写し、最後の色塗りは足立小の児童、シルバー部会(林俊明会長)、地域住民ら100人が色とりどりのペンキを手に参加し、昨年12月11日にできあがった。
絵柄にした板スキーに興じ、書堂で学ぶ子どもたちの姿について、金さんは「幼いころの私がこの絵画の中にいる。私のふるさとの物語です」と話している。朝鮮通信使が往来する船の向こうに日本の富士山を描くことで「韓日友好交流を表現した」。「壁画の物語を通して両国の歴史や文化を考え、韓日親善の学習になると考えている。壁画の意味は大きい」と金さん。完成を契機に壁画に面した通りは三田館長により「日韓友好通り」と命名された。
足立小学校の戸田校長は「虹の架け橋です。足立小学校が日韓友好交流の架け橋になれればと思っています」と話している。
三田館長は「壁画の制作を通じ日韓友好のつながりが足立校区全体に広がっていくでしょう」と喜んでいる。また、足立校区町づくり協議会の大道春三会長は「壁画の内容は日韓友好交流が行われているこの校区にふさわしい」と述べた。
(2005.1.1 民団新聞)