掲載日 : [2005-01-26] 照会数 : 5799
韓国文化を広めたい 嶺南大学・日本人大学生3人が挑む(05.1.26)
[ 日本人学生の左から佐伯朋子さん、鈴木敦子さん、和田徹さん ]
大邱・慶北遺産紹介プログラム
「より正確で、より分かり安く、韓国の文化を日本社会に広める伝道者になりたい」‐。韓国文化を海外に広める人材を育成するため、18日から嶺南大学が実施した「文化遺産外国語解説能力培養事業」教育の対象者70人の中に日本の大学生3人が含まれ、注目を浴びている。
昨年2学期に嶺南大学に交換学生としてやって来た佐伯朋子さん(23=奈良教育大学4年生)、鈴木敦子さん(21=群馬大学)、和田徹さん(21=北海道大学)の3人がその話題の主人公だ。
2倍の競争率を突破し、「韓国文化の伝道者」になりたいと立候補した3人は、普段から韓国と韓国文化に人一倍強い関心を持っていたという。
小学校教師になるのが夢の佐伯さんは「高校の時、韓国へ修学旅行にきたのがきっかけで韓国との縁が始まり、ここまで来た」といい「昨年の韓流ブーム以降、韓国に対する日本の若者たちの関心が高まっているが、大衆文化中心でとどまり、韓国の歴史や伝統については正確に知ることができずにいる」と語る。さすがにしっかりした若者たちだ。
「文化遺産外国語解説能力培養事業」とは、大邱慶北研究院が大邱・慶北地域にある文化遺産及び伝統文化を外国人に正確に知らせるため、昨年12月、嶺南大学を委託事業機関として選定したプログラムである。
文化人類学や歴史学など、様々な分野の教授が参加し、文化遺産に関する知識と外国語会話、コミュニケーション技術などを10週間にわたって教える。
同プログラムのチーム長である白光鎬博士は「慶州をはじめとする大邱・慶北地域の文化遺産を外国に紹介したい。同じ言語の解説者を仲立ちにすることで、より親密感を持ちながら韓国文化に接するきっかけになるのではないか」と期待している。
(2005.1.26 民団新聞)