掲載日 : [2005-01-26] 照会数 : 5719
創作キムチの味競う 中央農業高(05.1.26)
[ キムチコンテストに臨む生徒たち ]
生徒自ら野菜育て発酵も
【神奈川】韓日友情年の記念事業として第3回キムチコンテストが21日、神奈川県立中央農業高校で開かれ、同校の生徒約90人が参加した。また、翌日には韓国・水原農生命科学高校の生徒4人が来日し、同校を訪問。お互いが作ったキムチを食べあうなどして交流、友情を育んだ。
キムチコンテストは同校の授業「農業科学基礎」の中で実施している企画。生徒たち自らが白菜などを栽培し、その材料を加工して作成したものを外部から招いた審査員が審査する。栽培から食材加工までの発展を学習するのと、「食」を通じて韓国の文化を理解するのが目的だ。
生徒たちは昨年8、9月に白菜や大根の種蒔きをした。それから、韓国料理研究家の講習を受けるなどしながら準備を重ねてきた。アミの塩辛や韓国産の唐辛子などを用いて、浅漬けではなく、醗酵して乳酸菌を豊富に含むようになる本格的なキムチ作りに挑んだ。
優勝したのは1年1組5班の4人。ゆずが入っていて、さわやかな風味のキムチに仕上がっていた。またキュウリやブロッコリーの芯を入れるなどの工夫もあった。
韓国料理研究家で同大会審査委員長の李順蘭氏は「韓国人として悔しいくらいのキムチ。辛さ、甘さ、酸っぱさ、どれもよかった。本当においしかった」と講評した。優勝トロフィーを受け取った須原雄太さん(16)は「キムチはもともと好きじゃなかった。嫌いな原因である臭いをゆずなどで和らげ、自分が食べられるキムチを作れました」と話した。
(2005.1.26 民団新聞)