掲載日 : [2005-02-23] 照会数 : 6070
人気呼ぶ出張料理教室 自治体、学校が要請(05.2.23)
[ キムパプの作り方を手ほどきする婦人会員(中央) ]
在日同胞理解にも一役
【群馬】婦人会群馬県本部(白道子会長)の韓国料理教室が人気上昇中だ。県内各地の自治体や学校などからの依頼が続々、まさにひっぱりだこの状態。すべての依頼に応えきれないほどの盛況ぶりだ。
婦人会群馬は昨年だけでも5カ所で6回の出張料理教室を行った。依頼元は自治体のほかにも各種青年団体、聾学校、高校など多岐にわたっている。今年に入ってからもすでに3回をこなした。3月にも2回の予定が入っている。
教えているのは主にキムチの漬け方やチヂミ、キムパプの作り方。韓国料理の経験がない参加者に、婦人会の丁寧な指導はとても好評だ。
児童から「どうしてもキムチの作り方を学習したい」という強い要望があった大間々町神梅小学校では、児童と父母合わせて12人にキムチの漬け方を教えた。
子どもたちは「韓国人はどのようなものを食べていますか」「どのような服を着ていますか」などと熱心に質問。韓国文化学習のよい機会となった。
新里村保健文化センターが主催した料理教室「クッキングクラブ」ではチヂミとキムパプの料理法を指導。
参加者たちは作ったことのない料理にとまどいながらも、婦人会員から「チヂミは日本のお好み焼きより薄く」などと手取り足取りの指導を受けて、味も見た目も韓国人が作るものに遜色のないものを完成させていた。
婦人会員らは手ほどきをするかたわら、「なぜ日本名を持っているか」などと在日について説明したり韓流について話をするなど、会場は国際交流の場にもなっていた。
参加者の主婦は「韓国料理に興味はあったが作ったことがなかったので参加した。身近な材料でできるからいい。家に帰ったらすぐに作るつもり」と話していた。
婦人会の活躍ぶりに民団群馬県本部の趙武雄副団長は「韓日交流や、韓国文化を知ることを目的に依頼を受けることがここ1,2年大変多い。すべてに応え切れていないほどの忙しさだ。婦人会の方には頭が下がる思い。あと1年ほどは要望も多くなっていくだろうと思う。民団としては婦人会の活躍に期待している」と話した。
これに対して白会長は「忙しくて大変ですが、民団の一員として国際交流のためにこれからも続けていくつもりです」と語った。
(2005.2.23 民団新聞)