掲載日 : [2005-02-23] 照会数 : 8421
「偏向教科書許さぬ」 青年会が中央大会で対応策(05.2.23)
[ 偏向教科書の採択を阻止するための教科書問題対策プロジェクトチームの設置を決めた青年会定期中央大会(写真は会員らを激励する金宰淑民団中央団長) ]
歴史認識の共有めざす
在日韓国青年会(壽隆中央本部会長)は19、20の両日、韓国中央会館に103人中74人の代議員を含む約100人を集め、第26回定期中央大会(写真)を開催した。今年8月に全国一斉採択を迎える「教科書問題」への対応策として、偏向教科書の採択を阻止するための教科書問題対策プロジェクトチームの設置と、市民団体との連帯と世論喚起を図る方針をまとめた。
中央本部では大会に先立つ17日、3月の歴史教科書検定をにらんで海外メディア向けの記者会見を開き、集まった20余人の各国メディアに「新しい歴史教科書をつくる会」の問題点を明らかにしている。
会長は会見の席上、「日本の子どもたちに韓国、中国への優越感や蔑視感、排外主義を助長させる教科書使用は耐え難い。『人種差別』『民族差別』は社会の後退を招く」と訴えた。青年会は今後、「つくる会」の問題点を明かした資料を韓国語と中国語、英語に翻訳し、各国のメディアに提供していく。
大会では、歴史認識の共有に向けた「歴史を伝える運動」の継続も決めた。在日1世への聞き取り調査をもとに、記録と写真資料の収集などを行うもので、今期は各地でのパネル写真の展示会と出版物の発刊を行う計画だ。
また、韓日の架け橋の役割を果たすために、韓日友情年の記念イベントへ積極的に参加するほか、民族文化の継承、社会参画運動、情報宣伝の充実などを決めた。なお、人材育成と組織強化の観点から、愛知県本部の鄭孝広会長を中央本部副会長に選任した。
(2005.2.23 民団新聞)