掲載日 : [2005-03-30] 照会数 : 6355
団員奉仕に休みなし…民団尼崎武庫分団(05.3.30)
[ 朝食をとりながら笑顔がこぼれるお年寄り ]
高齢者にモーニングサービス
会館開放し朝食を提供
【兵庫】民団兵庫・尼崎支部武庫分団(申相敏分団長)は土・日曜日も同胞のお年寄りたちに会館を開放、心づくしの朝食を提供して喜ばれている。県内では民団西宮支部と阪神支部などでも高齢者向けに月1回、食事サービスを実施しているが、分団単位では初めて。
会館を開放するのは朝7時半から11時まで。分団では「モーニングサービス」と呼んでいる。
お年寄りがそろうと、まずはわいわいがやがやとにぎやかに朝食が始まる。ある日のメニューはトースト、サラダ、玉子にフルーツ、甘酒など。民団の団員や婦人会から思いがけない差し入れが届くことも多い。
ハルモニたちの年齢は70代が中心。「毎週楽しみにしている」という姜今順さん(71)は、待ちきれないとばかり、世話役の婦人会役員と一緒になって手伝う。最高齢の金徳南さん(82)は病院への行きしな、分団に立ち寄るのが毎土曜日の日課となっている。高正子さん(74)は「同胞どうしいろんな話ができてストレス発散になる」と明るく笑った。
尼崎支部は管内に15の分団を抱える。なかでも武庫分団は団員数1300人を誇る大所帯。うち1割が高齢者だという。「モーニングサービス」は分団の活性化につながればとの申分団長の発案で、昨年2月から始まった。
当初は参加者もごく少数だったため、事務室兼応接間を活用するだけで足りた。ところが、口コミで噂が広がり、間もなく玄関に入りきれずに外まで並んだ。いまは事務室からつながっている裏手の2階も開放。6畳2つの部屋で25人のハルモニが楽しいひと時を過ごしている。
13日には民団兵庫県本部から白永煕団長が視察に訪れた。白団長は「ハルモニたちの明るい顔を見て、元気をもらった。こういった地道な活動が民団を強くしていく」と感動していた。申分団長も「サービスを始めたおかげで団員数も増えた。これからも名ばかりの分団ではなく、存在感のある分団を目指していく」と話している。
参加費は200円。
(2005.03.30 民団新聞)